渋谷駅周辺の開発 - Development of Shibuya Station Area -

便利な街を目指した動線改良 便利な街を目指した動線改良

渋谷駅周辺は、JR線や国道246号線などにより東西南北に分断され、駅構内も各鉄道会社による移設や増改築によって複雑化しています。また、谷地形により、回遊しづらい点も長年の課題でした。
今回の再開発では、分断された街をつなぐべく、駅周辺に広がる歩行者デッキを設置。
施設周辺には、立体的な歩行者動線「アーバン・コア」を整備し、回遊性の向上を図ります。
また、駅構内では、JR線と東京メトロ銀座線のホームの移動により、地下化した東横線や東京メトロ副都心線との乗り換えが便利になります。

整備イメージ

アーバン・コア

エレベーターやエスカレーターにより多層な都市基盤を上下に結び、地下やデッキから地上に人々を誘導する、街に開かれた縦軸空間

渋谷ヒカリエのアーバン・コア

安全性を追求した防災機能の強化 安全性を追求した防災機能の強化

老朽化した駅施設や駅ビルに代わり、新たに耐震性の高いビルを建設。
大規模ビルには、帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫を準備します。
また、谷地形のため、浸水や冠水の被害を受けやすい駅の地下には、大規模な雨水貯留槽を整備。
ゲリラ豪雨などの水害にも強い街を目指します。

渋谷ヒカリエ9階から見た将来整備イメージ

快適性を生む水辺空間としての「遊歩道」「広場」そして「渋谷川再生」 快適性を生む水辺空間としての「遊歩道」「広場」そして「渋谷川再生」

現在の渋谷駅周辺の駅前広場は緑が少なく、歩行者の滞留空間も不足しています。
そこで、東横線線路跡地を遊歩道として整備するとともに、渋谷川上空に広場を設置。
あわせて、隣接する渋谷川の水の流れを、官民連携のもと、清流復活水を活用した「壁泉(水景施設)」により再生し、緑豊かな潤いある水辺空間を創出しました。

渋谷駅街区の様々なプロジェクト 渋谷駅街区の様々なプロジェクト

多くの人が行き交い、最新の情報が集積する渋谷駅。世界から常に人と注目を集める街を目指し、駅を含む都市再生のモデルプロジェクトが進行しています。
駅の直上に渋谷駅周辺地区最大級のオフィス兼商業施設となる渋谷スクランブルスクエアを建設中、新しいコト・モノを世界に発信し新たな次代の流れを生み続ける場所として渋谷ストリームが開業しました。
空港リムジンバスの発着場を含むバスターミナルや外貨両替施設や観光案内施設などを併設する道玄坂一丁目駅前地区や、グローバル対応の生活支援施設やベンチャー育成を図る起業支援施設など、住・働・遊を兼ね備えた渋谷駅桜丘口地区といった、渋谷の国際競争力を強化プロジェクトも進行中です。
また同時に、渋谷発のビジネス・企業を育成し、渋谷のクリエイティブ・コンテンツ産業の更なる充実を図って、インキュベートオフィス等の“産業支援施設”の創設も進めております。(南平台プロジェクト)

駅および駅周辺整備の概要 駅および駅周辺整備の概要

渋谷駅周辺整備

2020年までの整備(予定)
  1. 1

    東口駅前広場/東口地下広場
    地上における駅前広場空間の創出。バスターミナル再配置。駅施設・駅前広場と一体的な、地下における公共空間の創出。
  2. 2

    東口アーバン·コア
    地下2階の東横線·東京メトロ副都心線コンコースから1階JR線改札と3階JR線·東京メトロ銀座線改札を縦につなぐ。
  3. 3

    東口2階デッキ
    現状の仮設部に替わるようにして東棟が建ち、渋谷ヒカリエ·宮益坂方面へとつなぐ。
  4. 4

    東口·西口国道デッキ
    国道246号にかかる東西の歩行者デッキを拡幅、周辺街区とも接続。
2027年度頃までの整備(予定)
  1. 5

    西口駅前広場
    ハチ公広場の拡充、バスターミナル再配置。
  2. 6

    西口タクシープール(地下)
    タクシー乗降場を地下に集約、タクシープールの拡充。
  3. 7

    西口アーバン·コア
    3階のJR線·東京メトロ銀座線改札からハチ公広場、渋谷マークシティ内 京王井の頭線改札·道玄坂方面へとつなぐ。
  4. 8

    自由通路
    東西駅前広場の連続性·一体性を確保する自由通路拡充。