鉄道ネットワークの改良・拡張

鉄道ネットワークの拡⼤・強化

相互直通運転を進めることで多⽅⾯へのアクセスが⼤幅に向上

創業以来、鉄道ネットワークの拡充と強化に取り組み続けています。直近では2023年3⽉18⽇より相鉄線⻄⾕駅から 新横浜・新綱島を経由し、⽇吉駅までの区間をつなぐ「相鉄・東急新横浜線」が開業※。
相鉄線との相互直通運転が始まるとともに、東⻄交流の拠点となる新横浜での新幹線アクセスの強化が実現しました。 また、東急線から⽻⽥空港へのアクセス利便性を向上する新空港線計画も推進中です。
2022年10⽉14⽇、当社は⼤⽥区と共同で、新空港線の整備主体となる第三セクターとして「⽻⽥エアポートライン株式会社」を設⽴しました。新空港線の事業化に向けて関係者との協議・連携を図っていきます。

相鉄新横浜線のうち⻄⾕〜⽻沢横浜国⼤間の2.1kmは2019年11⽉30⽇に開業済み。

鉄道ネットワークの拡充と強化の図
鉄道ネットワークの拡充と強化の図

相互直通運転の歩み

1964年7月22日開始(2013年3月15日終了)

東横線と営団(現:東京メトロ)日比谷線との相互直通運転を開始(日吉~北千住間)

1979年8月12日開始

田園都市線~新玉川線~営団(現:東京メトロ)半蔵門線との相互直通運転開始

2000年9月26日開始

目黒線と営団(現:東京メトロ)南北線・都営三田線との相互直通運転開始

2001年3月28日開始

目黒線と埼玉高速鉄道南北線との相互直通運転開始

2003年3月19日開始

田園都市線が営団(現:東京メトロ)半蔵門線を介し、東武伊勢崎線・日光線との相互直通運転開始

2004年2月1日開始

横浜高速鉄道みなとみらい線開業、東横線との相互直通運転開始

2013年3月16日開始

東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転を開始

2023年3月18日開始

東急新横浜線開業、東横線・目黒線に接続し、相鉄新横浜線との相互直通運転を開始

東急新横浜線

2023年3⽉18⽇、相鉄新横浜線・東急新横浜線が開業。神奈川県央地域および横浜市⻄部から東京23区⻄部、東京多摩北部、 埼⽟中央地域・⻄部地域に⾄る広域的な鉄道ネットワークが形成されることで、地域間の連携と活性化が図られ、各地域のさ らなる発展に寄与します。
相鉄本線・相鉄いずみ野線、東急東横線・⽬⿊線に接続し、東京メトロ南北線・副都⼼線、都営三⽥線、埼⽟⾼速鉄道埼⽟ スタジアム線、東武東上線まで直通運転を⾏い、7社局14路線を結ぶ広⼤な鉄道ネットワークを形成することで、所要時間の 短縮、乗換回数の減少など交通利便性・速達性が向上します※1。
さらに、東急線内から東海道新幹線へのアクセス強化にも寄与します。なお、相鉄新横浜線・東急新横浜線を介した直通運転形態について、相鉄本線からの列⾞は東急⽬⿊線⽅⾯に乗り⼊れ、南北線、都営三⽥線、埼⽟スタジアム線に直通します※2。
また、相鉄いずみ野線からの列⾞は東横線⽅⾯に乗り⼊れ、副都⼼線や東上線に直通します※2。

  1. 西武有楽町線・池袋線・狭⼭線は相鉄新横浜線・東急新横浜線と直通運転は⾏いませんが、東急線内で同⼀ホーム乗り換えが可能
  2. 朝の通勤時間帯の⼀部列⾞を除く
相鉄・東急新横浜線の図
相鉄・東急新横浜線の図
東急新横浜線について

新空港線

交通政策審議会第198号答申から抜粋した路線図
交通政策審議会第198号答申から抜粋した路線図

新空港線(⽮⼝渡〜蒲⽥〜京急蒲⽥〜⼤⿃居)は、交通政策審議会の『東京圏における今後の都市鉄道のあり⽅について(平成28年4⽉20⽇付第198号答申)』で答申された路線で、JR京浜東北線・東急多摩川線および東急池上線蒲⽥駅と京急蒲⽥駅間のミッシングリンクの解消や、⽻⽥空港へのアクセス利便性の向上に資する路線です。 東横線、東京メトロ副都⼼線、東武東上線、⻄武池袋線との相互直通運転を通じて、国際競争⼒強化の拠点である渋⾕、新宿、池袋や東京都北⻄部・埼⽟県南⻄部と⽻⽥空港とのアクセス向上が期待できます。

第三セクター「羽田エアポートライン株式会社」の設立

第三セクター設⽴に関する協定書の調印式
第三セクター設⽴に関する協定書の調印式

2022年10⽉14⽇、当社は⼤⽥区と共同で新空港線の整備主体となる第三セクターの発起⼈として⽻⽥エアポートライン株式会社を設⽴しました。今後、新空港線の事業化に向けて、⽻⽥エアポートライン株式会社が中⼼となって先⾏整備区間として⽮⼝渡〜京急蒲⽥間の検討の深度化を進めていきます。

商号

羽田エアポートライン株式会社

設立年月日

2022年10月14日

代表取締役社長

玉川一二(大田区副区長)

事業内容

鉄道事業法に基づく第三種鉄道事業 ほか

資本金

295,000,000円

出資比率

⼤⽥区61% 東急電鉄株式会社39%


再開発事業と連携した駅改良プロジェクト

官⺠が連携し、安全で便利、快適なインフラを⽬指す

東急グループでは、東急線沿線でさまざまなまちづくりのプロジェクトを進⾏しています。官⺠が連携することで、 駅を中⼼としたインフラの安全性・利便性・快適性を⾼めています。

新横浜駅

東急線における初の新幹線の乗り換え駅として東急新横浜線「新横浜駅」が開業した新横浜エリアは、相鉄線および東急線 沿線に住むお客さまのみならず、都⼼部や関⻄・中部⽅⾯からも多くのお客さまが⾜を運んでいるエリアです。
周辺には⽇産スタジアムや横浜アリーナなどの⼤規模集客施設があり、スポーツやアミューズメントによるにぎわいが創出されています。また、公園や緑豊かな⾃然にも恵まれており、都市的な利便性を体感しながら暮らせる⽣活の場としても魅⼒を増しています。
東急新横浜線「新横浜駅」徒歩7分の場所には東急株式会社の分譲マンションシリーズである「ドレッセ新横浜」を展開し、豊かな暮らしの場を提供します。

Shin-Yoko Gateway Spot
Shin-Yoko Gateway Spot

相鉄・東急新横浜線「新横浜駅」内の待合室「Shin-Yoko Gateway Spot」は、相鉄線・東急線沿線、および中部関⻄⽅⾯の⼈々の暮らしが交わる交流拠点となることをイメージして、相模鉄道・JR東海・東急電鉄の3社の歴史を象徴する素材を内装に使⽤。相鉄・東急新横浜線開業後も、さまざまな地域や鉄道会社間との連携を深め、相鉄線・東急線から中部・関⻄⽅⾯へのお出かけ需要の創出や、沿線の持続的な地域活性化に貢献しています。

新綱島駅

綱島駅東⼝エリアは、東急新横浜線・新綱島駅開業によるアクセス向上や、横浜市施⾏の新綱島駅周辺地区⼟地区画整理事業、商・公・住複合再開発の進⾏に伴い、来街者が増加するなどさらなる成⻑・発展が⾒込まれるエリアです。綱島駅東⼝エリアの約2.7haにおよぶ⼟地区画整理事業では、綱島街道をはじめとする⾞道や歩道の拡幅、バスやタクシー乗り場、公共駐輪場、交流を育む広場など、街のインフラが整備されます。

新綱島スクエア
新綱島スクエア

新綱島駅に直結する複合再開発建物「新綱島スクエア」は低層棟と⾼層棟の2棟で構成。1〜3階には⽣活の拠りどころとなる商業施設、4〜5階には⽂化を通じた新しい体験ができる横浜市港北区⺠⽂化センター「ミズキーホール」を設けています。 ⾼層棟は地上29階・地下1階建て、総⼾数252⼾の分譲タワーマンション「ドレッセタワー新綱島」と⼀部商業施設から構成されます。商業施設部分は2023年12⽉6⽇より順次開業、ミズキーホールは2024年3⽉24⽇に開館しました。

⼾越公園駅付近[連続⽴体交差事業への取り組み]

⼾越公園1号踏切
⼾越公園1号踏切

当社はこれまで連続⽴体交差事業に積極的に取り組み、134箇所の踏切を解消してきました。現在は⼤井町線⼾越公園駅付近における連続⽴体交差化に向けた取り組みを進めており、2023年度に都市計画決定されました。
2024年度は都市計画事業の認可や⼯事着⼿に向けた具体的な調査や設計を推進します。これにより⼤井町線で計6カ所の踏切が解消される予定です。

連続⽴体交差事業とは鉄道を連続的に⾼架化または地下化し、道路と⽴体交差させることで、踏切を解消する事業です。
これにより、交通渋滞や踏切事故などの社会問題の解決、線路によって分断されていた地域の回遊性向上などに寄与します。