100年に一度の大規模再開発とは
大規模再開発のはじまり
2000年
東京メトロ副都心線と東横線の
相互直通運転について検討開始
渋谷の大規模開発が始動するきっかけとなったのは、2000年の国土交通省・運輸政策審議会の第18号答申。その中で副都心線と東横線の相互直通運転についての内容が盛り込まれており、これを機に2つの路線をどのように連結させるかなど、結節点である渋谷駅についてもさまざまな検討がスタートしました。

2004年
東横線の地下化決定に伴い渋谷駅南側に
大規模な未利用地が発生
2002年2月、副都心線と東横線の相互直通運転および、2路線をつなぐために東横線渋谷駅から代官山駅にかけて地下化が決定。これに伴い、駅施設と線路の跡地周辺に広大なスペースが生まれることになり、2路線が連結する駅施設構内とこの未利用地を中心とした大規模開発の動きが大きく加速しました。

2010年
渋谷駅周辺におけるまちづくりの指針を
渋谷区が策定
開発を検討していくにあたり、その方向性の基準となったのが渋谷区が策定した「渋谷駅中心地区まちづくり指針2010」です。渋谷駅中心地区における開発機運が高まったことから、渋谷区が街の将来像を具体的に示すために本指針を取りまとめ、官民のパートナーシップによって開発が進められました。

国や東京都からの特区指定が
開発を推進していく後押しに
2005年12月、地域を緊急かつ重点的に整備し、豊かで快適、活力に満ちあふれた都市に再生することを目的にした「都市再生緊急整備地域」に指定された渋谷駅周辺地域。渋谷区がまちづくり指針を策定した2010年以降も、同地域は国や東京都による特区指定を受け、より自由度の高い計画や開発が可能になりました。

渋谷駅街区計画、
最終章へ
2030年度に渋谷駅および駅を中心とした歩行者ネットワークが概成を迎え、翌年度、渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)が完成します。
駅機能や都市基盤施設が段階的に完成・開業を迎える2030年度~2034年度を「まちびらき最終章」と位置づけ、2030年度から段階的に各鉄道駅間の乗換えやまちへのアクセスが飛躍的に改善し、渋谷に溢れる魅力あるスポットをより一層ご利用いただきやすくなります。工事期間中は、動線変更などでご不便をおかけいたしますが、大規模ターミナル駅としての機能を保ちながら、安全を最優先とし、1日でも早い完成を目指して工事を進めていきます。本計画は、駅とまちが一体となった都市再生に関するモデル的プロジェクトであり、渋谷のまちを眺め憩い、多様な人々の交流がにぎわいを生む拠点として渋谷の駅前空間の整備を進め、世界中から常に注目を集める渋谷の核となることを目指して、引き続き自治体・地元・事業者が連携して事業を推進し、渋谷のまちの成長に貢献していきます。

渋谷スクランブルスクエア
スクランブル交差点からの視点(渋谷駅街区共同ビル事業者)
- 2030年度に渋谷駅および渋谷の東西南北を地上およびデッキ階で結ぶ多層な歩行者ネットワークが誕生します。渋谷駅およびその周辺のアクセス性が飛躍的に向上し、巡り歩いて楽しい“駅まち一体開発”の実現に大きく近づきます。
- JR渋谷駅は改札およびコンコースの整備が概ね完了し、駅の東西を結ぶ最大幅員20m超の自由通路も整備されます。これにより、渋谷駅は快適で楽しく利用できる、渋谷のまちにふさわしい象徴的な空間へと生まれ変わります。
- 2031年度には、渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)が完成します。商業フロアは、完成済みの第Ⅰ期(東棟)と併せて1フロアあたりの売場面積が最大約6,000㎡となる首都圏最大級の商業施設となり、回遊性が向上し、多様な過ごし方を提供する施設が誕生します。
- ハチ公広場などを含めた全体の完成は2034年度を予定しております。工事期間中はご不便・ご迷惑をおかけしますが、工事の情報発信を継続的に行い、ご利用者の安全を最優先に大規模ターミナル駅としての機能を保ちながら、段階的なより良いまちづくりを推進していきます。

渋谷スクランブルスクエア
宮益坂交差点方面からの視点(渋谷駅街区共同ビル事業者)
- ※掲載しているパースは現時点のイメージです。今後変更になる可能性があります。
渋谷駅周辺中心地区の
将来イメージ図

※宮益坂地区第一種市街地再開発は今後追加予定です。