東急株式会社(以下、東急)、東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)が進めている田園都市線地下区間5駅リニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」の第1弾「駒沢大学駅リニューアル」が、一般社団法人鉄道建築協会による第70回鉄道建築協会賞の作品部門で「特別賞」を受賞しました。また、環境への配慮・負荷低減をコンセプトとして設計した東急軌道工業株式会社 梶が谷事業所が、同賞「佳作」を受賞しました。
鉄道建築協会賞は、一般社団法人鉄道建築協会が、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品などを表彰するものです。今回は、全国の鉄道事業者より応募された全60作品の中から選定されました。
■Green UNDER GROUND:田園都市線駒沢大学駅リニューアル
東急、東急電鉄が進めている田園都市線地下区間5駅(池尻大橋駅・三軒茶屋駅・駒沢大学駅・桜新町駅・用賀駅)のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」の第1弾として、駒沢大学駅リニューアルは2025年3月に竣工しました。全国初となる耐火構造技術の使用や、廃材の再活用、木材活用、地下空間におけるグリーンインフラの整備等を通じて、「脱炭素・循環型社会」の創出や、周辺地域とのパートナーシップ強化および情報発信による駅を中心とした「地域の魅力向上」に取り組みました。設備のリニューアルだけにとどまらないこれからの新しい駅の在り方を実現したことが評価されました。
■東急軌道工業株式会社 梶が谷事業所
東急軌道工業株式会社は主に東急線沿線の保線業務を行っており、田園都市線エリアにて発生した事故・災害への早期対応等を目的とし田園都市線の中間部に位置する梶が谷に事務所を建設しました。CO2排出量を削減可能なことから木造を選定し、木造でありながら執務室は奥行き9mの柱がない大空間を計画することで、部屋全体の見通しが良くなり社員同士のコミュニケーションが取りやすい空間を実現しました。
また、エントランスは保線で使用するレールや犬釘等を加工したオブジェを設置し、デニムの端材を使用した左官材を、執務室の壁は卵の殻を再利用した壁紙等のアップサイクル品を採用することにより環境へも配慮した事務所となっています。環境に配慮した職場環境改善を実現したことが評価されました。
東急と東急電鉄は、今後も駅の魅力を高めるリニューアルや沿線開発、地域との連携などを通して、東急線沿線のサステナブルなまちづくりを推進していきます。
以 上