TOKYU CORPORATION 2025-2026
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5インターホンと案内看板転落防止ゴム滞留検知支援システム非常停止ボタンと案内看板防犯ボタン学童保育で行った安全啓発イベント事故を防ぐため、東急線83駅のホームに「非常停止ボタン」を設置しています(目黒線および世田谷線を除く)。ボタン操作で、付近の列車は緊急通報を受信し、運転士のブレーキ操作により緊急停止します。駅構内で不審物や不審者を発見したときや、トラブルが発生したとき、またはお身体の具合が悪くなったときなど、駅係員・警備員のお手伝いが必要となった際に通報いただける、防犯ボタンやインターホンをホーム上やトイレに設置しています(列車は止まりません)。足を踏み外してホームと列車との隙間に転落しないように、ホームの側面に隙間を狭めるための転落防止ゴムの設置を進め、東急多摩川線においては2024年度、設置が完了しました。ホームの下には転落報知器を設置しており、万が一お客さまがホームから転落した際には、センサーが作動して駅係員などに転落を知らせます。また、保護者さまに加え、お子さまに列車乗降時のホームと列車との「隙間」を認知していただくことを目的とした「こども隙間転落防止プロジェクト」を行っています。2019年5月からエスカレーター付近のお客さまの滞留による転倒などを防ぐため、一部の駅で駅構内カメラの映像を解析、滞留状況を判定するシステムを導入しています。滞留レベルになると、パトライトからアラームを発報して、係員へ通知し、お客さまの安全性向上を図ります。駅構内の状況確認や犯罪抑止を目的として、ホーム、改札口、券売機、定期券うりばなどに防犯カメラを設置しています。また2024年3月、AI画像解析技術を活用した警備オペレーション「TS-Zero®」(ティーエスゼロ)のトライアル導入を田奈駅、つきみ野駅にて開始し、日吉駅と自由が丘駅にも拡大しました。このサービスでは、「株式会社アジラ」のAI警備システムを採用し、駅構内で発生したお客さまトラブルや転倒などを検出、東急セキュリティ画像監視センターで監視員が確認を行い、駅係員と警備員が連携して速やかに対応することで、安全性とお客さまサービスの向上を目指します。国土交通省の基準に基づいて、2通路以上の避難通路の確保や、火災時におけるホーム階の排煙のための非常電源設備の設置などを、全ての地下駅で実施済みです。列車運行に必要な電力は、電力会社から2系統の送電線によって変電所へ送られているので、1系統で停電が発生しても、もう一方の送電線を使って電力が供給されます。さらに変電所は、各路線に数カ所ずつ分散配置し、1つが完全に停止しても隣接する変電所から電力を供給する仕様にしています。また、東急線の車両はバッテリーが搭載されているので、停電により地下区間で列車が停止する状況になった場合でも、車内の非常照明や 放送設備は機能します。地下駅では、停電に備えて非常用発電機を設置して おり、トンネル内を含めた非常照明や駅放送設備など、防災上必要な機能が確保されています。また、新たな取り組みとして、停電により駅間で停車した列車を最寄り駅まで移動させることなどを目的に、 大規模蓄電池の設置を進めています。混雑監視エリア予兆監視エリア駅構内の防犯カメラ地下駅の火災対策停電対策非常停止ボタン防犯ボタン・インターホン隙間転落対策滞留検知支援システム

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