TOKYU CORPORATION 2025-2026
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▶その他のまちづくりビンズン新都市では、地元の方々との文化交流や地域貢献を目的に、さまざまなイベントを開催しています。日越友好40周年を記念して2013年に実施したサッカー国際親善試合をきっかけに、サッカーを通じての親睦イベントを継続して行っています。2021年には、川崎フロンターレと連携して、ベトナム初のJリーグクラブによるサッカースクールを開校しました。子どもたちの教育の場を提供することで、サッカーを通じた地域貢献を目指します。ほかにも、日本祭りや音楽イベントなどの文化イベントを定期的に開催し、建物の開発のみならず、ソフト面のまちづくりにも力を入れています。ま た、 旧 ビ ン ズ ン 省 に は 外 資 企 業 が 多 数 進 出 して い る た め、 台 湾 系 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ス ク ー ルの「越華国際学校」を誘致。ほかにも、日系医療クリ ニックを誘致するなど、旧ビンズン省に住む外国人やその家族が安心して長 期 滞 在 で き る よ う サポートしています。ホーチミン市ほかでの不動産事業ビンズン新都市での事業経験を生かし、当社はベトナム最大の都市ホーチミン市エリアにおいても、現地不動産デベロッパーと共に事業を展開しています。ホーチミン市中心部では、当社のベトナム事業において初のオフィスビルである「The Nexus」が2023年11月に竣工、2025年2月に全面開業しました。グレードA品質の当ビルは、サイゴン川を臨む2階から35階のオフィスのほか、カフェ、レストラン、フィットネスジムを設け、健康で快適なワークスタイルの確立に貢献します。またホーチミン市に隣接するドンナイ省において、低層住宅分譲事業を主とした約170haのまちづくり事業「IZUMI CITY」を推進しています。当該エリア内では、低層住宅の開発に加え、商業施設、学校、公園などの生活利便施設の整備が計画されています。今後も引き続き、ホーチミン市ほかでの事業を展開していきます。▶商業2015年から旧ビンズン省庁舎に隣接する新都市 の中心で、商業施設「Hikari」を開発・運営しており、ビンズン新都市における持続可能なまちづくりを目指し、コンポストやアクアポニックス、太陽光発電などの環境に配慮した取り組みを導入しています。また2023年7月には、ビンズン新都市で初のショッピングセンターとなる「SORA gardens SC」が開業しました。複数の日系テナントが入居し、物販・飲食・エンターテインメントが楽しめます。お子さま連れのお客さまに快適にご利用いただけるように、授乳室やキッズトイレを設けるなど、日本で培った商業施設運営ノウハウを生かしています。▶バス事業ベカメックス東急の100%子会社ベカメックス東急バスが、ビンズン新都市とトゥーヤモット市街を結ぶ路線「KAZE SHUTTLE」の運行を2014年に開始しま した。2016年からはビンズン新都市内を循環する路線も加わり、現在8路線13系統および市中心部と近隣ショッピングセンターを結ぶ住民向けの路線を展開しています。定時運行や安全・快適な車両の導入、お客さまへの丁寧な接客案内など日本のノウハウを活用した交通システムの定着を図っています。「東急多摩田園都市」のノウハウを生かした公共交通一体型のまちづくりを推進することでビンズン新都市の成長に貢献するとともに、市街地での交通渋滞が深刻化しつつあるバイク中心の社会から、公共交通機関を利用する社会への転換(モーダルシフト)に向け取り組んでいます。2022年にはベトナム初となる公道での自動運転の実証実験を行い、2025年には交通と商業を連携させたMaaS実 証 実 験を行うなど、今後も都市・交通課題の解決に向けて取り組んでいきます。KAZE SHUTTLE43商業施設「SORA gardens SC」サッカースクール越華国際学校オフィスビル「The Nexus」

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