TOKYU CORPORATION 2025-2026
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脱炭素・循環型社会実現に向けて、東急線全路線・ 全駅を、CO2排出実質ゼロの再生可能エネルギー由来の電力100%にて運営しています。2050年には東急 グループ全体でCO2排出実質ゼロを目標としており、年間CO2排出量の約3割を占める鉄道事業の脱炭素化は、目標に向けての大きな前進となりました。引き続きモーダルシフトにつながるよう、鉄道移動の利便性向上を図るとともに、お客さまの行動変容を促す呼びかけなどにも積極的に取り組んでいきます。2018年3月以降、田園都市線2020系と大井町線6020系、 目 黒 線3020系 を 導 入 し ま し た。 さ ら に2025年度より、大井町線に各駅停車用の6020系5両編成を順次導入します。「ナノイー※」方式の空気清浄機の設置、ハイバック仕様の座席の採用など、お客さまに安心・快適にご利用いただける車内空間を実現しています。東急線沿線でさまざまな“木にいいこと”を知って・参加して・応援する機会が得られ、なにげない行動からだれもがこれまで以上に森林資源の循環に貢献できる“木と人がめぐるまちづくり”を目指すプロジェクトです。このプロジェクトは、『木材活用』、『地方創生』、『CSV(共創価値創造)社会実装』、『コミュニティ醸成』の 4 軸において、さまざまな共創パートナーや沿線にお住まいの方々と連携して推進していくことを目指しています。木になるリニューアル木材をふんだんに活用したホーム屋根の建て替えや、9えきもく(旧駅舎の古材)を店舗内装に活用した「PARK COFFEE」東 急 電 鉄 の 使 用 済 み 制 服 を 再 生 利 用 し た 回収ボックス※ 「 ナノイー」は パ ナ ソニックの 商標です。(左)3020系車両、(中)6020系車両、(右)2020系車両駅舎内外装などの改修を行う「木になるリニューアル」の実施を通じて、建設時のCO2放出量の抑制、炭素の固定化に取り組んでいます。2025年3月に、池上線千鳥町駅の工事に着手しました。駅古材活用プロジェクト循環型社会の実現に向け、駅舎の古材を再活用する「みんなのえきもくプロジェクト」ならびに古材の再循環に取り組む古材日和グループと連携し、旧駅舎の 古材を「ステーションウッド」という商品名で販売する取り組みを推進しています。現在施工中の池上線千鳥 町駅「木になるリニューアル」の工事で発生する古材についても、ワークショップなどでの活用を通じた再循環に引き続き取り組んでいきます。「モノを捨てない」資源循環型まちづくりへの実証 実験として、2021年12月からブックオフグループホールディングスおよびブックオフコーポレーションと連携し、東急線の駅や車内などの鉄道施設で拾得 されたお忘れ物(法的に保管期間が過ぎ、東急電鉄が所有権を取得したもの)を、国内外のブックオフグループ店舗を通じてリユース品として再流通させる取り組みを行いました。運用体制が整い、一定の効果が得られたことから、2023年4月より取り組みの本運用を開始しました。ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングの「UMILE(ユーマイル)プログラム」に協力し、南町田グランベリーパーク駅とたまプラーザ駅にて、ユニリーバ製品の使用済みプラスチック容器回収ボックスを設置していま す。2022年3月 の 開 始 以 来、多くのお客さまのご協力により累計回収量は54kgとなりました。東急線全路線・全駅を再生可能エネルギー由来の電力100%にて運営エコ車両2020系・6020系・3020系の導入SOCIAL WOOD PROJECTブックオフと連携した資源循環型まちづくりへの取り組み駅での日用品プラスチック容器回収ボックスの設置環 境 保 全 の 取 り 組 み

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