405760東急電鉄などの子会社を通じて、鉄軌道事業を運営しています。安全・安心、便利・快適などといったお客さま ニーズの高度化・多様化に対し、よりスピード感を持って対応し、お客さまから愛される東急線を目指します。2019年度末までに東急線全駅※にホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置を完了させ、ホーム上の安全性向上、安定運行に大きく寄与しています。ホームドア等の設置に伴い、ホームからの転落件数が大きく減少しています。※ 世田谷線・こどもの国線を除く。えた全社的な取り組みへ、見直し・強化をしました。具体的にはヒヤリ・ハットの担当者会議を設置し、 東急電鉄社員や協力企業のさまざまな報告を集め、 集約した情報は経営陣や社員へ情報共有を行ってい ます。また、安全を脅かす恐れのある報告があった 場合には、事故の未然防止策の検討を行っています。2014年2月に発生した東横線元住吉駅列車衝突事故を風化させないために、社員一人ひとりが事故を振り返り、事故と向き合う場として、東急安全の日を開催しています。2024年2月に「第10回東急安全の日」を開催し、会場で約500名、オンラインでは約700名が参加。 社長および安全統括管理者によるメッセージがあり、経営から現場第一線まで一丸となり、安全への決意を確認しました。また最近の安全に関する状況の確認や、事故当時勤務していた社員たちによる「元住吉駅列車衝突事故、こどもの国駅上家落下事故の経験者と語ろう」をテーマに、事故発生から現在に至るまでの実態や思いを語るパネルディスカッションを行いました。ホーム転落件数とホームドア等設置割合の推移ホーム転落件数(左軸)81422018ホームドア等設置駅割合(右軸)10010010010201920202021(件)100806040201001001020222023(%)10080604020(年度)安全意識向上のための取り組み東急安全の日安全の追求と管理体制安全の確保は鉄軌道事業の最大かつ最重要の責務 です。そのため東急電鉄では、安全管理の体制や方法を 定めた「安全管理規程」を基に、経営トップから現業第 一線の従業員まで一体となった安全管理体制を構築し、 安全最優先の企業文化醸成に努めています。この安全 管理体制は、「PDCAサイクル」を確実に行っていくこと で継続的改善を推進する考え方を取り入れています。 事故の再発・未然防止策に注力し、必要な施策を確実に実施しながら、従業員一人ひとりが多面的な想像力を 働かせ、リスクを先取りして解消していきます。「安全」「安心」な東急線を目指して、今後もお客さまに安心してご利用いただけるよう全力で安全を追求していきます。ヒヤリ·ハット情報の収集・共有事故の未然防止を目的に、日頃ヒヤリとしたり、ハッとした情報(ヒヤリ・ハット情報)を活用する取り組みを進めています。ヒヤリ・ハットの活動は、これまで部門・職場ごとで進めていましたが、鉄道事業は、各部門が連携することで成り立っているため、部門を越全駅ホームドア・ センサー付固定式ホーム柵設置ホーム・駅での対策東急線の安全対策鉄軌道事業
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