TOKYU CORPORATION 2024-2025
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26PARK COFFEE沿線の重点エリアの1つである大井町エリアにおいて、街のコミュニティー 形成拠点となるカフェ「PARK COFFEE」を、2021年10月に開業しました。この施設は当社が所有する土地に新たに建物を新築し、1階部分をカフェ、 2階部分は事務所として運営しています。店舗内装には、東急線車両の座席の一部や手すりなどの廃棄部材や木造旧駅舎の廃材を活用するほか、カフェスタッフのエプロンには鉄道の技術服をリメイクしたものを使用するなど、環境負荷軽減に取り組むとともに、子どもから大人まで楽しむことのできる空間を提供します。またカフェに併設したコミュニティースペースでは、毎月さまざまなイベントの実施を予定しており、地域の情報交換や地域応援の取り組みなどを通じ、大井町の未来を創出するコミュニティー形成を推進します。また、フラワーロス削減や子育て支援などの社会課題をテーマとした定期的なイベントの開催により、循環型社会への 取り組みを積極的に推進していきます。この協定の締結により、老朽化した駅前施設および耐震化・医療の高度化に向けて再整備が必要な昭和大学藤が丘病院の機能更新や、対象地域の道路・公園・駅前広場などの都市基盤施設を含めた魅力ある空間の形成を目指し、横浜市・当社・昭和大学の3者が連携して、取り組んでいます。2024年3月には、街の課題を解決しつつ、地域の魅力向上につながるまちづくりを実現していくための目標および基本方針である「藤が丘駅前地区再整備基本計画」を策定し、今後具体的な事業の実施を進めていきます。東横線綱島駅の東側のエリアでは、2023年3月に開業した東急新横浜線「新綱島駅」の新駅整備と併せて、土地区画整理事業(市施行)との一体的施行で実施する市街地再開発事業が推進されています。この事業は、新駅周辺にふさわしいにぎわいの創出、新たな文化芸術活動の場となる区民文化センターの設置、周辺地域のさらなる安全・快適性に寄与することを目的に、新綱島駅前地区市街地再開発組合が 施行者として事業推進しており、当社はこの再開発組合の権利者および参加組合員として参画しています。この再開発の建物名称は「新綱島スクエア」に決定し、商業施設は2023年12月より順次オープン(2024年1月にグランドオープン)し、区民文化センターは2024年3月に開業しました。さらに新綱島駅周辺エリアでは、地権者さまの土地活用事業のコンサルティングも行っており、一体的な視点でまちづくりに取り組んでいます。鷺沼駅周辺地区は「川崎市総合計画」(2022年3月)において、地域生活拠点として社会変容を踏まえつつ、駅を中心に多様なライフスタイルに対応した都市機能集積および交通結節機能の強化を図り、宮前区全体の活性化を促す“核”としての地域生活拠点の形成に向けた取り組みを推進する地区に位置付けられています。この事業は、これらの方針にのっとり、交通広場の 拡充による交通結節機能の強化や、多様な都市機能が立体的に複合した市街地の整備を図るため、鷺沼駅前地区再開発準備組合が主体として事業を推進しており、当社は当準備組合を事業協力者として支援しています。新綱島スクエア「鷺沼駅前地区再開発準備組合」提供大井町藤が丘大井町エリア街のコミュニティー形成拠点の開設藤が丘駅周辺の新たなまちづくりの推進に関する協定豊かな緑に囲まれ、人にやさしく、多世代が元気に暮らせるまちづくりの実現に向けて、「駅前施設・病院・公園」が一体となった新たなまちづくりに取り組むため、横浜市、昭和大学とまちづくり推進に関する協定を2018年10月に締結しました。新綱島鷺沼新駅整備と併せたまちづくり鷺沼駅前地区 第一種市街地再開発事業

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