TOKYU CORPORATION 2024-2025
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アーバン・コアと歩行者デッキの整備スリバチ状の地形である渋谷の縦移動を便利にするため、エレベーターやエスカレーターにより多層な都市基盤を上下に結ぶ縦軸の移動空間「アーバン・コア」と、分断された街をつなぐ「歩行者デッキ」を整備し、回遊性の向上を図っています。2020年9月には、 渋谷駅と渋谷フクラス、渋谷マークシティを地上2階レベルで接続する歩行者デッキ(「しぶにしデッキ」と「渋谷フクラス接続デッキ」)の供用を開始し、工事期間中も回遊性の高い歩行者動線を確保しています。働く (Flexible)遊ぶ (Touchable)暮らす (Switchable)サステナブルデジタル防災機能の強化街の安全性を高めるため、防災機能の強化にも取り組んでいます。老朽化した施設やビルの代わりに耐震性の高い大規模ビルを建設し、帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫を準備しています。さらに水害にも強い街を目指し、谷地形のため浸水や冠水の被害を受けやすい駅前広場の地下に雨水貯留施設を整備しました。このほかにも、官民連携により渋谷川の再生や東横線線路跡地を遊歩道「渋谷リバーストリート」として整備するなど、快適な空間を誕生させています。渋谷駅東口地下広場の整備渋谷駅宮益坂中央改札付近に位置する東口地下広場の整備を行い、交通結節機能を強化しました。情報発信とにぎわいを生み出す観光案内機能を有したカフェや都バス案内所、コインロッカーなどを設置し、来街者の利便性向上を図っています。働き方の新提案/スタートアップ支援/交流・共創の促進宿泊施設の整備/渋谷カルチャーの発信/クリエイター支援生活環境の整備/次世代教育支援/モビリティ拡充通信基盤の整備/エンタメとデジタルの融合/タウンセキュリティの実現脱炭素の推進/レジリエンス強化/ウォーカブルな環境整備渋谷駅東口雨水貯留施設の内部 「渋谷駅街区土地区画整理事業 共同施行者」提供「渋谷駅前エリアマネジメント」提供19Greater SHIBUYA 2.0渋谷型都市ライフの提案「働く」「遊ぶ」「暮らす」の3要素の融合と、その基盤となる「デジタル」「サステナブル」に取り組むことで相乗効果を創出。それぞれに有機的なつながりを持たせ、渋谷で楽しく快適に過ごし、「自分らしい生き方」や「人・自然・社会が調和した豊かさ」が実感できる「渋谷型都市ライフ」の実現を目指します。とりわけ「働く」「遊ぶ」「暮らす」の3要素については、自分で過ごし方を選べる時代にふさわしい選択ができるよう、「働く=Flexible」「遊ぶ=Touchable」 「暮らす=Switchable」というキーワードを設定し、さまざまな取り組みを推進していきます。Greater SHIBUYA 1.0渋谷駅周辺の整備鉄道施設や幹線道路などにより東西南北に分断され、 また谷地形によって回遊しづらかった街を、全ての 利用者にとって安全・安心かつ快適な街にするため、駅周辺の動線や滞留空間を整備しています。

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