8択しやすいよう、きめ細かい情報提供に努めています。設備故障時の復旧体制設備が正常に動作するように、日々の点検整備を実施していますが、万が一設備故障が発生した際は早期に現場へ到着し復旧対応ができるよう、保守担当の事務所を東急線全線に分散配置する体制としています。お客さまへのご案内強化輸送障害発生時における迂回経路などのご案内を強化するため、東急線全線で近隣路線の駅までの徒歩ルート・近隣バス停のご案内などを掲載した駅周辺マップを駅で配布するほか、ホームページや東急線アプリにも掲載しています。その他、東急線アプリや運行情報メールにおける情報配信頻度の向上なども図っています。異常時運転取扱訓練春と秋の年2回実施しており、対向列車や後続列車を緊急に停止させる列車防護、負傷者の救護、運輸司令所への通報、避難誘導訓練などを行っています。事故・災害対策本部設置・対応訓練管理職を中心に従業員が参加して、万が一の事故・災害発生時に迅速かつ適切に対応ができるよう、対策本部の設置と対応訓練を実施しています。警察署・消防署などと連携した訓練社内の定期的な訓練だけでなく、警察署や消防署と連携したお客さまの避難誘導、応急救護などの訓練を各職場単位で実施しています。また、一部の乗換駅では他の鉄道事業者との合同訓練も実施しています。近隣の鉄道・バスご案内(徒歩ルートマップ)(たまプラーザ駅・江田駅の例)煙が充満する車内からの避難誘導耐震補強工事を実施した長津田第一高架橋運輸司令所には東急線沿線の気象情報などの集中監視システムを設置しており、東急線各所に配備した地震計や風速計、雨量計、積雪計の情報を集め、急な気象変化などに対応しています。早期地震警報システム大規模地震発生時、被害を最小限に抑えるため、 東急線全線に「早期地震警報システム」を導入してい ます。気象庁の「緊急地震速報」を受信して、震度4以上の大規模地震が予想される場合には、全列車に一斉通報し、運転士のブレーキ操作により列車を緊急停止させます。地下区間の浸水対策大雨などによる地下施設や電気諸室などへの浸水を防ぐために、通風口をかさ上げするなどの対策を行っています。法面補強による土砂災害対策大雨時、土砂が線路内に流入しないように、線路脇の斜面をコンクリートなどで補強する対策を行っています。かさ上げされた通風口コンクリートで補強された法面自然災害に備えた対策気象情報などの集中監視システム高架橋、橋梁、トンネル、駅施設の耐震補強工事東急電鉄所有の高架橋柱(約6,400本)の耐震補強のうち、国土交通省の省令に基づく優先度が高い柱(約2,700本)の補強については、2021年度で全て完了しました。現在さらなる減災対策として、災害時の復旧性を向上させる補強工事を進めています。また、2018年度の耐震省令の改正によって新たに追加されたロッキング橋脚を有する橋梁は、2021年度より、耐震補強工事を鋭意推進中です。緊急事態に備えたさまざまな訓練万が一、不測の事態が発生したときには、冷静かつ 迅速・的確に事故の処理ができるよう、日ごろから さまざまな訓練を行っています。
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