TOKYU CORPORATION 2019-2020
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2012年4月に横浜市と締結し、2017年4月に更新した「次世代郊外まちづくり」の推進に関する協定に基づき、たまプラーザ駅北側地区(横浜市青葉区美しが丘1・2・3丁目)をモデル地区とし、多摩田園都市を含めた郊外住宅地が抱えるさまざまな課題(高齢化、人口減、老朽化、コミュニティの希薄など)を、産・学・公・民の連携、協働によって解決し、持続可能なまちづくりを推進するプロジェクトです。「コミュニティ・リビング※」の具現化を目指し、2017年5月には「次世代郊外まちづくり」の情報発信や活動拠点の場として「WISE Living Lab」を開設。また、2019年4月には、分譲マンション「ドレッセWISEたまプラーザ」の低層部に「多世代コミュニティ交流機能」「身近な就労機能」「子育て支援機能」が導入された地域利便施設「CO-NIWAたまプラーザ」を整備するとともに、「一般社団法人ドレッセWISEたまプラーザエリアマネジメンツ」を設立し、同施設を拠点としたエリアマネジメント活動にも取り組んでいます。さらに、都市開発事業における中長期戦略「自律分散型都市構造への転換」の具体化に向けて、「住む」機能に特化していた郊外住宅地に「働く」機能の導入に向けた取り組みを進めています。横浜市や青葉区と共に「田園都市で暮らす、働く」というコンセプトのもと、「住む」と「働く」が融合した新たなライフスタイルの提案や、それに伴う機能誘導などを進めることで、これまでの郊外住宅地にはなかった魅力・価値の創出を目指します。 次世代につなぐ、未来のまちづくり 次世代郊外まちづくりたまプラーザ※ 住まいから歩ける範囲内に暮らしに必要な機能が整い、誰もが安心して住み続けることができるまちの姿。沿線の街の課題解決や活性化といったさまざまな取り組みを、当社だけでなく、地域の人々との連携や、行政との協定締結によって、推進していきます。行政と共に行うまちづくり藤が丘鷺沼池上渋谷たまプラーザ十日市場「CO-NIWAたまプラーザ」内の貫通広場池上エリアリノベーションプロジェクト池上大田区と当社は、駅を中心とした地域の持続的な発展を目指し、2019年3月に、「地域力を活かした公民連携によるまちづくりの推進に関する基本協定」を締結しました。この締結により、さらなる連携強化を図るとともに、「地域資源の発掘とプロモーション」や、「空き家、空き店舗等の遊休資産のリノベーション等による地域活性化」などの取り組みを開始しました。具体的な第1弾の取り組みとして、大田区立池上図書館が2020年度に移転入居する池上駅の駅舎改良・駅ビル開発計画が進むなど、まちづくり機運の高い「池上周辺エリア」をモデル地区とする「池上エリアリノベーションプロジェクト」を推進します。池上周辺エリアは、古くから池上本門寺の門前町として栄え、老舗の店舗が連なる参道や地域密着型の商店街など、多様な魅力を有しています。このプロジェクトは、池上駅の駅舎建て替えを契機として、池上駅から池上本門寺に至る参道を中心としたエリアにおいて、空き家・空き店舗などの遊休資産や公共施設の活用を通して、地域の方々と協働しながら進めていく取り組みです。例えば地域関係者やまちづくり分野の有識者を招いてのシンポジウム開催、池上で事業にチャレンジするプレイヤー誘致のための企画実施、不動産オーナーとのマッチング機会の提供、地域資源を発信するフリーペーパーの発行などを行っています。また、プロジェクト推進拠点として、「SANDO BY WEMON PROJECTS(さんど ばい ゑもん ぷろじぇくつ)」を2019年5月に開設しました。日常的な人材交流と地域資源の発掘・発信を目的に、カフェやイベントスペースを兼ねた空間として整備まちづくり推進拠点「SANDO BY WEMON PROJECTS」Photo Koichi Tanoue沿線を中心とした街の活性化事業41

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