TOKYU CORPORATION 2017-2018
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お客さまが足を踏み外して列車とホームとの隙間に転落しないように、ホームの側面に隙間を狭めるための転落防止ゴム(くし型状のゴム)の設置を順次進めています。また、ホームの下には転落報知機を設置しており、万が一お客さまがホームから転落した際などには、センサーが作動して駅係員や乗務員に転落を知らせます。転落防止ゴムと転落報知機列車運行に必要な電力は、沿線に設置した複数の 変電所から供給しており、一部の変電所が停電しても 列車の運行は確保できます。また、全ての電力供給が ストップし、駅間で列車が停止する状況になった場合でも、車両に搭載したバッテリーにより、車内の非常照明や放送設備などは正常に機能します。地下駅では、停電に備えて非常用発電機を設置して おり、トンネル内を含めた非常照明や駅放送設備など、防災上必要な機能が確保されています。停電対策転落防止ゴム防犯カメラ駅構内の状況確認や犯罪抑止を目的として、ホーム、改札口、券売機、定期券うりばなどに防犯カメラを設置しています。2017年3月末現在で、3,321台を設置済みです。駅係員、警備員の巡回日頃から、定期的に駅係員および警備員が駅構内を巡回し、不審物、施設の不備などお客さまに危険が及ぶ箇所がないか、確認、警備を実施しています。また、お客さまの流れの変化などに対応し、警備体制の見直しを行っています。駅構内の防犯体制国土交通省の基準に基づいて、2通路以上の避難通路の確保や、火災時におけるホーム階の排煙のための非常電源設備の設置対策などを、全ての地下駅で実施済みです。地下駅の火災対策大きく分かりやすくなった避難通路(非常口のご案内)表示具合の悪いお客さまや車内の異常を乗務員に知らせる装置で、車両連結部付近や窓の横、車いすスペースに設置しています(位置は車両により異なります)。車内非常通報ボタン※東横線・田園都市線の5000系と大井町線の6000系、目黒線、池上線、東急多摩川線、世田谷線、こどもの国線では乗務員と通話することができます。車内非常通報ボタン緊急ブレーキ装置非常ボタン軌道線も含めて東急線の全ての踏切に設置しています。非常の場合にこのボタンを押すと、接近する列車の運転士に異常を知らせます。踏切の安全対策非常ボタン障害物検知装置は、踏切で立ち往生している自動車などの障害物をレーザ光などによって検知し、接近する列車の運転士に異常を知らせる装置です。東横線、目黒線、大井町線では、自動車の通行が可能な全踏切への設置が完了し、池上線、東急多摩川線、こどもの国線でも、順次設置を進めています(田園都市線には踏切がありません)。なお、2013年度より、踏切全体を検知範囲とすることが可能な3D式装置の導入を開始し、2016年度は15カ所で導入しました。2017年度も引き続き導入を進めます。光線式、3D式障害物検知装置3D式障害物検知装置運転士の体調が急変したときに安全を確保するため、ハンドルから手が離れると自動的に非常ブレーキがかかる装置を全車両に搭載しています。緊急ブレーキ装置レーザ光による障害物検知のイメージ17

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