TOKYU CORPORATION 2016-2017
38/88

■■ フロンティア・スピリットを喚起「社内起業家育成制度」未来をつくる、イノベーションの場を■■ ベンチャーエコシステムを構築「東急アクセラレートプログラム」2015年6月、「日本再興戦略 改訂版2014」にも掲げられている“ベンチャー創造の好循環”の実現を目指してオープンイノベーションを加速・推進するため、ベンチャー企業との事業共創を検討する「東急アクセラレートプログラム」をスタートしました。生活利便性を高めるクリエイティブなサービスやプロダクトを東急線沿線に供給することと同時に、渋谷を中心としたベンチャー企業の持続的な成長を支える「ベンチャーエコシステム」を構築することを目的としています。2015年12月には、第1回のビジネスコンテストで「渋谷賞」を受賞した株式会社アクアビットスパイラルズと共同で、テストマーケティングを実施しました。同社が保有する技術でスマートフォンをかざすだけで、さまざまな情報を配信するIoTデバイス技術を活用し、渋谷の街に関する情報を発信するものです。2015年4月、事業を創造する意欲・能力を有する社員を支援し、広くフロンティア·スピリットを喚起することで新規事業創出のスピードアップを図り、持続的成長を果たすため、社内起業家育成制度を創設しました。年齢や職責に関わらず、当社に籍を置きながら誰でも起業にチャレンジできる、社内起業家を育成するための取り組みです。2016年5月、社内起業家育成制度の第1号案件として、ICT環境の発達や、モバイルPC、スマートフォンなどの普及による働き方の多様化に合わせた柔軟な執務環境の提供を目的に、会員制サテライトシェアオ社内での新規事業創出およびベンチャー企業との事業共創を連携させることで、東急線沿線の利便性向上を目指します。第1回 ビジネスコンテスト受賞式の様子また、2016年3月には、リノベる株式会社と、一棟リノベーションマンション事業における業務提携および株式引受に関する基本合意を締結しました。この提携により当社は、仕入れ物件の情報ネットワーク拡大、企画力および事業検討スピードの向上を図り、一棟リノベーションマンション事業を強化。リノベる社は、東急電鉄のブランドおよび資金力を活用することで自社単体では難しかった一棟リノベーションマンション事業を実現します。今後も、ベンチャー企業との事業共創によって東急線沿線の多様化するニーズに迅速に対応し、沿線にお住まいの方々がワクワクするようなイノベーティブなまちづくりを行っていきます。フィス事業「NewWork(ニューワーク)」を開始しました。また、6月には第2号案件として、東南アジアの現地企業と連携し、現地ネイティブによる本格的な翻訳や、単に言語を翻訳するだけでは正確に伝えきれない文章·図表を、相手の文化や習慣を考慮して、齟齬のないように現地言語へ変換する翻訳・ローカライズ事業「YaQcel(ヤクセル)」を開始しました。今後も「社内起業家育成制度」を活用した新しいアイデアを着実に事業化することで、社内活性化を一層推進するとともに、新たな顧客価値を創造していきます。NewWork たまプラーザNewWork 自由が丘36

元のページ 

page 38

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です