輸送の安全確保―保守管理

定期的な確認・検査

レール交換

レールの交換はミリ単位の高度な技術が求められる、精密で重要な作業です。
日々多くの列車運行により、繰り返し荷重を受けるレールは、超音波探傷や巡視による目視確認等さまざまな検査を行っており、計画的に交換を実施し安全運行を確保しています。

レール交換(継目板取付)
レール交換(レール切断)

レール削正車

レール削正車による、レール削正

繰返し荷重を受けたレールは頭頂面の金属硬化が進むため、定期的にレールの表面の凹凸を削り滑らかにしています。レールと車輪の接触面から発生する騒音や振動を低減させています。

構造物・建築物検査

高架橋・トンネル等の土木構造物、駅舎・屋根等の建築構造物について、目視や打音などにより定期的に検査を行い、落下リスク等の低減に努めています。
検査結果はデータベース化して、維持管理に役立てています。

夜間作業によるトンネルスラブ検査
夜間作業による天井材検査

建築設備の定期検査

火災時にお客さまの安全を守るための消防設備・換気設備や、駅を快適にご利用いただくための空調設備・昇降機設備などについて定期的に検査を行い、安定した運用維持に努めています。

換気設備動作・異常音確認
雨水ポンプ盤確認

長津田車両工場での検査

車両の使用状況に応じて、車両の主要部分を取り外して検査を行っています。
全般検査:8年を超えない期間で実施します。
重要部検査:4年または走行距離が60万キロメートルを超えない期間で実施します。

床下配線の点検
打音検査

検車区での検査

車両の運行状況、使用状況に応じて車両の主要部分の状態や機能についての検査を行います。
列車検査:運行状況に応じて、10日を超えない期間に車両の主要部分について外部より行う検査です。
月検査:車両の使用状況に応じて、3か月を超えない期間ごとに車両の各部の状態および機能について行う検査です。

断流器の点検
パンタグラフの点検

通信ネットワーク検査

ネットワーク検査

通信担当では、運輸司令所と運転士で通話ができる設備や駅構内の案内など社内、お客さまへの情報提供などの設備を定期的に検査しています(列車無線、駅非常停止ボタン、運行情報表示器など)。

転てつ器検査

転てつ器検査

信号担当では、列車の衝突や脱線などを防ぎ、高い安全性を確保し、列車運行できる設備を定期的に検査しています(信号機、踏切保安設備、ATC・ATSなどの保安装置など)。

ホームドア検査

ホームドア検査

ホームドア担当では、ホームからの転落事故や列車との接触を防止し、お客さまの安全性向上の設備を定期的に検査しています(ホームドア、ホームセンサーなど)。

遮断器検査

遮断器検査

変電担当では、電力会社から受電した電気を目的に適した電力として変換するための設備を定期的に検査しています(変電所、開閉所など)。

電車線検査

電車線検査

電路担当では、変電所からの電力を必要箇所へ供給する設備を定期的に検査しています(電車線、高圧配電線、支持物など)。

発電機検査

発電機検査

設備担当では、高圧配電線からの電力を降圧して駅設備や信号設備などに配電する設備を定期的に検査しています(配電所、駅照明、非常用発電機など)。

ルールブックの携帯

当社の技術部門の係員は、業務にあたる際、常に「安全衛生作業心得」や「安全手帳」を携帯しています。安全かつ円滑な業務遂行のためのルールをまとめた冊子です。安全方針や安全行動規範はもちろん、現場での着実な業務遂行に必要な具体的ルールを遵守し、日々の業務にあたっています。

鉄道の安全を守る保守車両

総合検測車(TOQ i)

高速軌道検測車や電気検測車を連結した3両で編成された車両で、通常の列車と同じ速度で走行しながら線路状態を測定し、補修が必要な線路を発見します。

レール探傷車

レールに超音波を当てて、外見からではわからないレール内部に存在する傷を探し出し、レール折損などの事故を未然に防ぎます。

レール削正車

レール表面の凹凸を削って滑らかにします。レールと車輪の接触面から発生する騒音や振動も低減させます。

マルチプルタイタンパ

レールとまくらぎを支える砂利のつき固めを行います。軌道を整正し、列車の揺れを減少させます。

バラスト整理車

道床つき固め後の砕石(バラスト)整理を行う機械でマルチプルタイタンパの作業に同行しブラシを使いまくらぎ上やレール上に散乱した砂利の仕上げ作業を行います。

モーターカー

砕石やレール等を運ぶための動力車です。1台のモーターカーで85トンを牽引する能力があり、重い物を運ぶ場合は、2台繋げて運ぶこともできます。

砕石運搬車

線路の砕石(バラスト)の補充や交換作業において新しい砕石を運びます。

残土運搬車

線路の砕石(バラスト)交換作業において劣化した砕石を積み込みます。

レール運搬車

新品のレールや交換したレールを運ぶのに使用します。

架線整備車(軌陸車)

終電後から始発前までの限られた時間内に道路と線路を走れる特殊な作業車にて電気設備のメンテナンスを行っています。

架線モーターカー

モーターカーと呼ばれる特殊車両は、専用の線路基地に常駐しており、道路は走れませんが、線路内で走行することに特化しており、大型で作業性に優れています。

軌道カート

災害等発生時における早期運転再開に向け、この軌道カートを使用し迅速な施設点検および復旧作業に役立てています。作業員2名で容易に運搬が可能です。