輸送の安全確保―設備とシステム

安全に関する設備投資

中長期的な計画のもとで、安全への設備投資を実施しています。多額の費用がかかる施設更新や車両更新などは計画的に進めつつ事故などにより緊急対策が必要な場合には、機動的に対策を行います。
2018年度はホームドア整備、復旧性を向上させる耐震補強、車内防犯カメラの設置などを中心にさまざまな施策を実施しました。
2019年度は東横線・田園都市線・大井町線の全64駅でのホームドア整備完了に加え、踏切の安全対策や老朽車両設備の更新や安定輸送対策などに力を入れ、安全輸送と快適性の向上に取り組みます。

安全運行を守るシステム

保安装置

ATC(Automatic Train Control 自動列車制御装置)

【導入路線:東横線、目黒線、田園都市線、大井町線、こどもの国線】

列車が制限速度を超えないよう、自動的にブレーキがかかり、制限速度まで減速させるシステムです。先行列車との間隔を保つ速度制御、カーブ区間での速度制御などの機能があります。このためATC導入路線では、制限速度超過の可能性はなく、高い安全性を確保しています。
また東横線では、ラッシュ時の遅延回復などに効果があるデジタルATCの整備を進めており、2022年の運用開始を目指しています。

■ATCの仕組み

ATS(Automatic Train Stop 自動列車停止装置)

【導入路線:池上線、東急多摩川線】

先行列車との間隔に応じた信号機の指示速度を超えて列車が進行した場合、列車に自動的にブレーキをかけ停止させるシステムです。なお、カーブ区間やポイント部の手前では、先行列車との距離にかかわらず、列車が制限速度を超えて進入するのを防ぐシステムも導入しています。

■ATSの仕組み

防護無線システム

事故などの緊急時に発生場所付近を走行する列車に警報を発信し、列車を緊急停止させることで二次災害や影響の拡大を防止します。駅非常停止ボタンや列車の乗務員室に設置された防護無線装置のボタンを押すと、半径1km以内を走行中の全列車においてブザーが鳴動し、運転士が列車を緊急停止させます。軌道線である世田谷線を除く全路線に導入済みです。

■防護無線システム イメージ図

定位置停止支援装置

列車を定位置に停止させるために、定位置停止支援装置を設置しています。導入路線は、東横線、目黒線、池上線、東急多摩川線です。

世田谷線の安全対策

軌道線である世田谷線では、軌道信号機と車内警報装置により、電車間の安全性を向上させています。