当社が代表施行者を務める渋谷駅地区土地区画整理事業の渋谷駅西口地下タクシープール車路整備工事（施工者：東急・大成建設共同企業体）にて、水素燃料電池発電機を活用した検証を本年６月～７月に実施しました。本検証は、当社の「環境ビジョン2030」にて掲げる脱炭素・循環型社会の実現に向けて推進している環境に配慮した取り組みのひとつです。
　
渋谷駅周辺の工事は日中の交通や人の動きを止めないよう、夜間に実施することが多いため、照明や警告板などの電気設備を利用するために電源が必要となりますが、通電されていない場所では、電源確保のために軽油・ガソリン発電機が使用されています。軽油・ガソリン発電機は、二酸化炭素の排出をはじめ、騒音、振動、臭気などの問題があり、周辺環境に支障をきたすことが課題となっています。本検証は、これらの課題解決に向けて、東急建設株式会社と帝人株式会社とが共同で、建設工事現場における電源として活用する水素燃料電池発電機の有効性と有用性の検証を行ったもので、検証の結果、同発電機の使用による建設工事現場でのCO2削減効果及び騒音低減効果が得られることを確認しました。

当社は、本検証の結果を踏まえ、今後の渋谷駅周辺の再開発工事やイベント時などにおいても水素燃料電池発電機の活用を目指し、二酸化炭素排出量削減など環境負荷低減と周辺環境へ配慮した取り組みを進めていきます。