当社は、なにげない行動からだれもがこれまで以上に森林資源の循環に貢献できる“木と人がめぐるまちづくり”を目指すSOCIAL WOOD PROJECT(以下、本プロジェクト)において、共創パートナーである古材日和グループ(代表:塚田木材株式会社)およびLINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)との取り組みを本格的に開始します。
古材日和グループとは、2023年11月から、古材の再循環を図るため、池上線池上駅の木造旧駅舎で使用していた古材を建材やインテリアグッズに加工して「ステーションウッド」として販売する実証実験(以下、本実験)を行ってきました。本実験において、ステーションウッドの販売による資源の再循環が可能であることが確認できたことから、2024年11月からステーションウッドの販売を本運用化します。
本実験では、約1.8㎥の古材を販売し、「みんなのえきもくプロジェクト」※などこれまでに実施してきた古材活用の取り組みと合わせ、池上駅改良工事で確保した古材の約88%を再循環しました。また、本実験の取り組みにより、CO2約1.1tを固定化し、CO2排出量の抑制に貢献しました。今後は本年冬頃着手予定である池上線千鳥町駅の“木を利用した駅づくり「木になるリニューアル」”においても、長年ホーム屋根などとして沿線の皆さまとともに時を刻んできた古材を確保し、ステーションウッドとして再循環させていくとともに、引き続き池上駅改良工事で確保した全ての古材の再循環に向けても取り組んでいく予定です。
また、LINEヤフーとは、LINEヤフーが運営するサステナビリティに関する情報発信を行う「サストモ」内にて、2024年10月31日(木)からサービス提供開始される新メディア「サストモの森」(以下、本メディア)に、当社がパートナーとして参画します。本メディアは、身近なのに意外と知らない日本の森の現状などを発信する木や森に特化したメディア&コミュニティであり、当社はLINEヤフーと連携して東急線沿線を中心とした森林資源の循環に関する取り組みについての記事配信などを行っていきます。あわせて、当社の駅や沿線における体験イベント情報の発信などを通じて、本メディアの読者に“木にいいこと”を知って・参加して・応援する機会を提供することで、読者がなにげない行動から森林資源の循環に貢献できるきっかけを創出します。
当社は、2024年度を始期とする中期事業戦略において、戦略の柱として、「鉄道による環境・社会課題の解決」に取り組むことを掲げました。鉄道事業を通じて脱炭素・循環型社会の実現への責務を果たすとともに、事業特性を活用した新たな価値創造・貢献などにより、環境・社会課題の解決を目指します。

