東急電鉄株式会社(以下「当社」)は、本年9月20日付「東急電鉄における輪軸組み立て作業に関する点検結果」にて、一部車両の輪軸の圧入力値が目安値を上回っていると判明したことを開示しました。
その後、当社が輪軸組み立て作業を委託している株式会社総合車両製作所(以下「J―TREC」)から、以下の通り当社への報告内容に不正があった旨の申し出がありました。当社はJ―TRECからの申し出を受けて改めて再点検を実施し、結果に基づく対応を行い車両の安全性に問題がないことを確認していますが、一連の経緯を含め、東急線をご利用のお客さまにご心配をおかけしましたことを深くお詫びします。
詳細は下記の通りです。
記
1. 前回(9月20日付)点検結果について
別紙の通り
2. 再点検が必要となった経緯
当初、システム上で圧入力値の測定結果は差し替えできないと当社およびJ-TRECは認識していましたが、
9月24日にJ-TRECからシステム上で差し替えていたとの報告が当社にありました。
3. 再点検の結果と当社の対応
J-TRECからの報告を受け、当社は差し替えが行われる前の輪軸圧入力値のデータを受領し、再点検したところ
許容範囲(圧入力値の目安値の+10%)を超過、もしくはその疑いのある輪軸が以下の通りあることが判明しまし
た。
(1)目安値上限の超過が20%以上のもの(3軸)
(当社の対応)
定期的な超音波探傷検査や車輪間隔(バックゲージ)等を測定し、安全上の問題がないことを確認していますが、
車輪交換を実施しました。
(2)目安値上限の超過が10%以上20%未満のもの(18軸)
(当社の対応)
定期的な超音波探傷検査や車輪間隔(バックゲージ)等を測定し、安全上の問題がないことを確認していますが、
さらに臨時で超音波探傷検査を速やかに実施しています。
(3)圧入力値が確認できなかったもの(12軸)
(当社の対応)
定期的な超音波探傷検査や車輪間隔(バックゲージ)等を測定し、安全上の問題がないことを確認していますが、
速やかに車輪交換を実施します。
上記以外の輪軸は、定期的な検査時に超音波探傷検査や車輪間隔(バックゲージ)等を測定し、安全上の問題がない
ことを確認しています。
4. 今後の対応
当社としてはかかる事態は極めて遺憾であり、J-TRECに対し徹底した事実究明と再発防止を求めていきます。