社長からのメッセージ

Masahiro Horie
President & Representative Director
Tokyu Corporation

日頃から、当社ならびに東急グループの事業活動にご理解を賜り、厚く御礼を申し上げます。

コロナ禍以降取り組んできた構造改革や内部成長施策、付加価値創造の効果で、前年度決算における営業利益は過去最高となりました。一方、物価高騰やアメリカの政策動向、ロシア・中東地域をめぐる情勢など、世界経済の不確実性は高まっております。特に建築工事費と金融正常化に伴う金利上昇は当社経営への大きな影響が想定されますが、臨機応変な対応を加えることで事業を着実に推進して参ります。

このような状況の中、当社は中期経営計画の2年目にあたる今年度、引き続き交通および不動産を軸にした事業間シナジーを最大化し、循環再投資モデルによって街の価値を持続的に高め、事業エリアの魅力向上に取り組んで参ります。また、多様な事業を東急線沿線を中心に展開する「地域コングロマリット型経営」を深化させ、収益力を強化すると共に、グループが一体となり、複数事業が相乗効果を上げることによって事業価値を高めていく「コングロマリットプレミアム」を創造し、お客様に楽しく豊かな暮らしを提供して参ります。
また、中期経営計画のキーワードである「Creative Act.」を、「創造力でしなやかに行動することでさまざまな課題を解決し、明るい未来を作っていくこと」と定義しています。「Act.」には「Action」と「Active」の意味を込めています。今年度はこれに「Proactive=積極的、率先的に」を新しいキーワードに加えました。従業員一人ひとりが自ら進んで行動し、目の前の仕事にクリエイティブな視点を取り入れることを目指します。このようなCreativeな発想で、豊かで美しく、楽しい生活環境を東急線沿線やその他の各拠点で提供し、世界が憧れるまちづくりを実現していきます。

さらに当社は、東急グループの中核企業として、「美しい時代へ」というグループスローガンのもと、「安全・安心」を根幹に社会的責任を果たしつつ、循環再投資によるまちづくりを中心に、「美しい生活環境の創造」「調和ある社会」と「一人ひとりの幸せ」を追求してまいります。

今後とも当社ならびに東急グループの事業活動にご愛顧とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
(2025年6月)