
当社は、長期滞在の需要増加に対応する都市型のアパートメントホテル事業「The Apartment Hotel by stylio(ザ・アパートメントホテル・バイ・スタイリオ)」(以下、本事業)を2025年3月27日(木)から開始します。本事業は「街とつながる、ネイバーフッドステイ」をコンセプトに、長期滞在者向けの「家具付きマンスリー賃貸」(以下、マンスリー賃貸)と、旅行者向けの「宿泊」の2つを組み合わせた運用を行う都市型のアパートメントホテル事業です。
政府は、2030年に訪日外国人旅行者数6,000万人達成の目標を掲げており、訪日外国人旅行者数は今後も増加することが見込まれます。一方、建築費・地価の高騰や宿泊業での人手不足などから宿泊施設供給に陰りが生じる可能性が懸念されています。その状況において、居住用不動産を活用した都市型アパートメントホテルは、増大・多様化する宿泊需要の受け皿となることが期待されます。
本事業は、マンスリー賃貸と宿泊の二つの用途で利用者に貸し出す事業形態となり、当社として初めての取り組みとなります。当社が取得した賃貸住宅物件にリノベーションや建て替えを行い、宿泊機能を付与することで、収益性を高め不動産価値の向上を実現します。住居とホテルの中間のような空間を目指し、内装設計は北欧スタイルの落ち着いたインテリアが特徴のデザインユニットmokが手がけます。また長期滞在にも適応するようキッチンやランドリー、家電備品など機能面も充実させています。
マンスリー賃貸ではオンライン賃貸借契約、宿泊ではスマートチェックインなどソフトウェアを活用し、テクノロジーの観点からも滞在体験の価値向上を目指しています。渋谷、代官山、代々木、恵比寿で4棟41室が順次オープンし、以降、東京都心エリアを中心に東急線沿線や地方エリアなど年間100〜200室の供給を目指します。
また、当社は世界最大級の宿泊プラットフォームであるAirbnb(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)の日本法人とポストコロナ時代の多様な暮らし・旅の提案や空き家問題などへの取り組みを目的に、包括連携協定を締結しました。本事業における利用実態調査を行い、多様化するライフスタイル・観光や、遊休不動産の活用などのテーマを共同で検証し、国内外への情報発信も今後積極的に行っていきます。
当社は、より柔軟に滞在場所が選択でき、快適な都市型のアパートメントホテルを開発することで、さまざまな人が街を訪れ、各エリアの魅力を感じることのできるきっかけを提供します。本事業を通じて「暮らすように泊まる」ライフスタイルを実現させ、広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)を中心に新しい住機能のあり方を提言し、高まる日本の観光産業の発展に貢献します。
