東急株式会社、L Catterton Real Estate、株式会社東急百貨店は、3社が出資を決定している渋谷西開発特定目的会社を通じて東急百貨店跡地で推進する 「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)(以下、本プロジェクト)」において、株式会社東急文化村が運営する「Bunkamuraザ・ミュージアム」を新施設の7階へ拡大移転することを決定しました。なお、本プロジェクトは2025年3月11日に起工式を執り行い、着工しており、2029年度に竣工予定です。

本プロジェクトは、洗練されたライフスタイルを提案するリテール、スモールラグジュアリーホテルとして日本初進出となるホテルブランド「The House Collective(ザ・ハウス・コレクティブ)」、都市型居住を実現する賃貸レジデンスを有し、ミュージアムの移転・開業をきっかけとして、Bunkamuraとのさらなる融合を推進し、新たな大型文化複合拠点として誕生します。

本プロジェクト名称にもなっている「Shibuya Upper Westエリア」とは、多様な開発が進む渋谷の中で、渋谷スクランブル交差点を中心とした渋谷駅周辺と東京を代表する高級住宅地・松濤の結節点である東急百貨店本店跡地から、富ヶ谷、上原、駒場などに向かって西側へと広がるエリアです。なかでも松濤は、明治時代以降、文化人や要人が居を構える住宅街となり、また現在では周辺にBunkamura、松濤美術館、戸栗美術館といった文化施設を擁する文化の集積地となっています。
「Shibuya Upper Westエリア」は、人々の“文化的な暮らし”の歴史が脈々と受け継がれてきた街として、渋谷駅周辺とは一線を画した“もう一つの渋谷”といえるエリアです。そして本プロジェクトは、そのような“もう一つの渋谷”に位置し、東急百貨店本店が55年間、お客さまや地域の皆さまと深いつながりを築いてきたこの場所で、Tokyo’s Urban Retreatをキーコンセプトに、本格的な文化・芸術、本質的な豊かさを志向するこの土地に根付いたDNAを継承し、新たな時代へと引き継いでいくための開発計画です。
また、本プロジェクトのデザインアーキテクトを担当するノルウェーの建築・デザイン事務所「Snøhetta(スノヘッタ)」が、新施設の7階へ拡大移転する「Bunkamuraザ・ミュージアム」についてもデザインを担当します。運営面だけでなく、デザイン面でも融合を図ることで、文化発信拠点として1989年の開館以来、お客さまと培ってきたBunkamuraブランドをさらに発展させ、クリエイティビティが求められる新たな時代を象徴する、渋谷のアイコンとなるミュージアムを目指します。