美しい時代へ-東急グループ 東急

ニュースリリース

2025年2月12日

ベトナム・ビンズン新都市でMaaS実証実験を2月11日から開始
~EVデマンドモビリティサービスと周辺商業施設が連携し、利用促進効果を検証します~

日本工営株式会社
東急株式会社
BECAMEX TOKYU CO., LTD.
SystemEXE Vietnam Co.,Ltd.

ID&Eホールディングス株式会社子会社の日本工営株式会社(以下、日本工営)、東急株式会社(以下、東急)、東急の子会社でベトナム社会主義共和国ビンズン省の省都ビンズン新都市の開発を行うBECAMEX TOKYU CO., LTD.(以下、ベカメックス東急)、ITシステムの開発を行う株式会社システムエグゼ子会社のSystemEXE Vietnam Co.,Ltd.(以下、SystemEXE Vietnam)の4社は、国土交通省の「令和6年度ベトナムにおけるスマート技術を活用したTOD型都市開発の実現に向けた調査・実証検討業務」の一環で、ビンズン新都市におけるMaaS実証実験(以下、本実証実験)を2025年2月11日(火)から3月9日(日)まで実施します。

本実証実験は、ベカメックス東急がビンズン新都市内(以下、エリア内)に開発した物件の住民を対象に、エリア内48箇所に乗降スポットを設定したEVデマンドモビリティサービス※1(以下、本サービス)を運行することで、時間と場所に縛られない、柔軟なラストワンマイル交通※2の実現を目指すものです。さらに本サービスのご利用後には、エリア内の商業施設「Hikari」のPizza 4P'sと、ファミリーマート4店舗で利用できるクーポンを配布することで、公共交通と都市生活サービスの連携を強化し、両者の利用促進に取り組みます。
本サービスの利用予約は、ベトナムで利用されているコミュニケーションアプリ「Zalo」内に、今般新たに作成したデマンドサービスを提供するミニアプリから可能です。店舗利用クーポンは乗車後、ミニアプリ内に表示されます。
本実証実験参加者の乗降ルート、商業施設の利用状況など各種データを分析することで、スマートシティ化に向けた将来的な公共交通のあり方や商業施設の利用促進効果を検証します。また、現在ベトナムにおいて主要な交通手段であるバイクから、EVデマンドモビリティへの転換による環境負荷低減効果や、ベトナムにおけるMaaS事業の将来可能性などを検証します。

本実証実験の対象エリアであるビンズン新都市(総面積約1,000ha)は、ベトナムホーチミン市中心部の北方約30kmに位置し、省庁舎や住宅、商業、オフィス、学校、大型の都市公園を有し、さまざまな都市機能が集結したエリアです。2012年から東急およびベカメックス東急は、地元行政・企業とともに、公共交通を軸とした持続可能なまちづくり(TOD:Transit Oriented Development)を推進しており、ベカメックス東急の子会社であるベカメックス東急バスが運営する日本の路線バスのシステムを採用した「KAZE SHUTTLE」や、エリア内無料循環バスの「Go! Go! Shuttle Bus」も運行しています。
今後も、公共交通を軸としたまちづくりを推進し、ビンズン新都市の発展に貢献していきます。

本実証実験の詳細は別紙をご参照ください。

  • ※1
    一定のルートを一定の時間で運行するのではなく、利用者のタイミングで、希望に合わせた乗降ポイントを結ぶルートを運行するモビリティサービス。
  • ※2
    交通における最終目的地までのワンマイル程度をつなぐ交通(自宅から商業施設などの目的地までの移動)のこと。
アプリイメージ
▲「Zalo」内のミニアプリ画面
EVデマンドモビリティ
▲本実証実験で使用するEVデマンドモビリティ
クーポン利用の様子
▲クーポン利用の様子