横浜市と東京急行電鉄株式会社(以下「東急電鉄」という。)は、平成24年4月に締結した「次世代郊外まちづくり」の推進に関する協定に基づき、産・学・官・民が連携してまちづくりに取り組んでいくためのビジョン「次世代郊外まちづくり基本構想2013」ならびに実行計画である「リーディング・プロジェクト(2013)」を平成25年6月に発表し、これまでモデル地区(東急田園都市線たまプラーザ駅北側地区)を中心に様々な取組みを進めてきました。
『リーディング・プロジェクト(2013)』の一つ「住民創発プロジェクト -シビックプライド・プロジェクト-」では、地域の方々のアイデアから15の企画が誕生し、モデル地区を中心に様々な活動を展開しています。また、昨年の夏季と冬季に実施した「家庭の省エネプロジェクト」では、1,200世帯を超える規模の申込みをいただき、合計65.8tのCO2を削減しました。
今年度は『リ-ディング・プロジェクト(2014)』を策定し、新たに地域移動手段の検討や公的資源活用の仕組みづくりに取り組むとともに、リーディング・プロジェクト(2013)を継続・拡充します。基本構想に掲げた5つの基本方針と10の取組みの具現化に向けて、昨年度に引き続き具体的な取組みを推進します。
<リーディング・プロジェクト(2014)>
1.住民創発プロジェクト - シビックプライド・プロジェクト -
2013年度に認定された15団体の活動支援を行うとともに、住民活動のネットワーク化と場づくりを行います。
2.地域のエネルギーマネジメントに向けた仕組みづくり
家庭の省エネプロジェクトの継続とフードロス・創エネルギーの促進などを通じ、地域の環境・エネルギーマネジメントの実現を目指します。
3.まちぐるみの保育・子育てネットワークづくり
子育てしやすいまちづくりを目指し、保育・子育てに関わる様々な主体が連携・協働していくための仕組みづくりの検討を進めます。
4.地域包括ケアシステム「あおばモデル」パイロット・プロジェクト
安心して住み続けられるまちを支える医療・介護の連携促進と情報インフラのパイロットモデルを構築します。
5.「コミュニティ・リビング」モデル・プロジェクト - 企業社宅などの土地利用転換時における土地利用誘導 -
モデル地区内の土地利用転換に伴う再開発を、民間事業者との連携・協働によるモデル事業として位置付け、コミュニティ・リビングの実現を目指します。
※コミュニティ・リビングは、郊外住宅地の一定のエリア、歩いて暮らせる生活圏の中で、暮らしの基盤となる住まいと、住民の交流、医療、介護、保育や子育て支援、教育、環境、エネルギー、交通・移動、防災、さらには、就労といった様々なまちの機能を、密接に結合させていく考え方です。
6.新たな地域移動モデルパイロット・プロジェクト
環境に配慮した超小型電気自動車など、パーソナルモビリティをはじめとした郊外住宅地の新たな移動手段の導入検討を進めます。
7.公的資源の新たな活用の仕組みづくり
公園や遊歩道、学校など、地域にある公的資源を次世代のまちづくり視点で有効に活用するための新たな仕組みづくりの検討を進めます。
※リーディング・プロジェクト(2013)の取組成果は、別紙のとおりです。
