東急株式会社(以下、東急)と株式会社COMMONGROUNDは、2025年11月28日(金)から、東急が渋谷で運営するオープンイノベーションラボ「SOIL(Shibuya Open Innovation Lab、以下、SOIL)」において、東京大学生産技術研究所の豊田啓介特任教授が推進する空間技術である「コモングラウンド」の一つである「空間重畳(ちょうじょう)技術」を用いた施設を、世界で初めて(※)オープンイノベーション拠点に設置しました。この取り組みは、都心と遠隔地をワンランク上のリアルなオンライン体験で結ぶことにより、新たな働き方や暮らし方を提案し、社会課題の解決と持続的な成長の実現を目指すものです。
「空間重畳技術」とは、ARゴーグルを装着することで、離れた場所にいる複数の人々がお互いの距離感や動きを感じながら、あたかも同じ空間にいるかのような没入型コミュニケーションができる技術です。既存のビデオ通話による画面越しのコミュニケーションとは異なり、アバターを通じてジェスチャーや立体音響を組み合わせることで、実際に目の前に相手が存在するかのような感覚を持つことができ、離れた場所を重ね合わせて交流することが可能になります。世界的にも類を見ない日本発の先端技術であり、距離や場所の制約を超えて、多様な産業における課題解決に貢献しうる技術です。
今回の取り組みは、東急が2023年に内閣府の「先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業」へ参画し、コモングラウンド技術による人手不足対策や遠隔交流の可能性を見出したことを契機として開始に至りました。SOILを拠点として、コモングラウンド技術を活用した遠隔拠点との身体的動作を伴う研修や、アバターなどの3Dモデルを使った共同作業をはじめとしたさまざまなサービス検証を行うほか、同様の環境を導入する他の施設との接続も視野に入れ、渋谷をコモングラウンド技術による遠隔交流の主要拠点の一つとして活用検証を進めていく予定です。また、2026年1月以降、関心のある企業や行政の方々をはじめとする外部の皆さま向けに、体験デモンストレーションを順次実施する予定です。
両社は今回の取り組みを通じて、渋谷を起点としたさまざまな地域との関係人口の創出や、遠隔での働き方の高度化・多様化、遠隔教育、さらに次世代の参加型エンターテインメントなどの可能性を検証し、産業インフラの構築に貢献することを目指します。
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「拠点双方で複数人が同時に空間重畳すること」を研究機関外のオープンイノベーション拠点に設置する事例は世界初(株式会社COMMONGROUND調べ)