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お知らせ

2026年7月02日

宮古島熱帯果樹園「まいぱり」の排水を浄化した再生水を活用し
「水循環×炭素循環」を実現する地域循環型農業エコシステムの実証開始

~循環型社会の実現に向けて、宮古島でサトウキビ栽培に再生水を使用します~

当社はGreen Carbon株式会社と連携し、沖縄県宮古島市において東京農工大学大学院農学研究院生物システム科学部門豊田剛己教授の監修のもと、「再生水×バイオ炭」を組み合わせた地域循環型農業エコシステムの実証(以下、本実証)を2026年4月から開始しました。

本実証は、当社グループが宮古島で運営する宮古島熱帯果樹園「まいぱり」で発生する排水から複合発酵技術を活用して作り出している再生水と、収穫したサトウキビの搾りかすから作るバイオ炭を組み合わせた農資材を宮古島のサトウキビ畑に散布することにより、化学肥料を削減し肥沃な土壌形成と持続的な農業の実現への効果を検証します。

再生水とは、トイレやキッチンなどから排出される汚水に対して、生物処理(複合発酵技術)を活用して残留性のある化学薬品を一切使用せず、微生物の働きによって浄化された再利用可能な水であり、施設のトイレの洗浄用水として循環利用できるだけでなく、有機物を豊富に含み、微生物活性度を高める効果があります。宮古島熱帯果樹園「まいぱり」で2023年から行った実証実験にて、再生水を農業利用すると、土壌中の微生物活性度を高め、植物の成長を促す効果を確認しました。

バイオ炭は、もみ殻・木材などのバイオマスを酸素のない状態の350℃超で加熱して作られる固形物で、水分や肥料の保持力向上、土地構造や土地Phの安定、有益微生物のすみかとしても機能する特徴を持つため、温暖化対策だけでなく農業資材として近年評価を高めています。

本実証において、有機物を豊富に含み微生物活性度を高める再生水と微生物のすみかとなり養分を保持するバイオ炭をかけ合わせることで、更なる収量増加につながると考えており、再生水とバイオ炭の単独散布と組み合わせて散布した場合の効果を比較検証します。

宮古島は、地質が琉球石灰岩で雨水や化学肥料が地下へ浸透しやすく、また地下ダムが多いため汚染物質が滞留しやすい一方で、県内でも有数の農作物生産地となっていることにより化学肥料の使用が増加しているという課題があります。本実証の成果をもとに、宮古島市へ「再生水×バイオ炭」の提案を行い、市全体での化学肥料を低減させる取り組みを目指していきます。

本実証を通して、農作物の栽培に必要な水と肥料を持続的に地産地消するモデルを生み出し、今後は東急線沿線をはじめとした全国で推進することで、循環型社会の実現に貢献していきます。

再生水のスキーム
再生水スキーム
再生水とバイオ炭の役割
再生水とバイオ炭の役割