東急株式会社(以下、東急)と東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)が進める田園都市線地下区間5駅(池尻大橋駅~用賀駅)のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」(以下、本プロジェクト)において、この度2025年3月に竣工した田園都市線駒沢大学駅の新たな情報発信媒体「GUG PLATFORM」(以下、本サイネージ)が、2025年6月11日(水)に開催された「デジタルサイネージアワード2025」において、優秀賞を受賞いたしました。
「デジタルサイネージアワード」は、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムが主催し、公募されたデジタルサイネージ関連の作品の中から優秀な作品を選出・表彰することでデジタルサイネージ市場をさらに活性化していくことを目指すものであり、全国から応募の作品より、グランプリ1点と優秀作品10点が選ばれました。
本サイネージは、ホームからコンコースまで連動し、改札外通路の「CORRIDOR VISION」、改札内階段正面に設置した「STEPS VISION」、ホーム階の「RAIL VISION」から構成されています。鉄道運行情報(輸送障害時の情報等)や広告のみならず、地下空間の駅の中でも、地上や地域とのつながりを創造することを目的に、都立駒沢オリンピック公園や周辺のまち並みから着想を得た、約130種類にもおよぶ大小さまざまな多彩なアニメーションを組み合わせ、駒沢大学駅周辺の天気や季節の移ろいに合わせてイラストや色調が変わり、時間帯によってメッセージが変化するオリジナルコンテンツを放映しています。また、「RAIL VISION」は、上下線ホームの天井から下がり壁に設置した全長約90mのサイネージで、周辺環境と連動したオリジナルコンテンツを放映するのは全国の駅において初の取り組みです。この新たな情報発信媒体を用いて、ご利用のお客さまとまちとのつながりを生み出し、駅構内の情報発信強化に取り組みます。
今回の主な評価ポイントは、以下の通りです。
○無機質だったホームが、サイネージによって新たな空間に変貌を遂げ、駅を情報空間と楽しめる場所に変貌させたことは素晴らしい取り組み。
○無機質になりがちな地下駅におけるサイネージ展開とそこで表示するコンテンツのあり方を示す意欲的な事例。鉄道会社が示す新しい駅のコンセプト
ではサイネージが活用されることが多いが、周辺の天候や季節や電車の発着に連動したコンテンツ等、体験価値を意識した取り組みは評価できる。
○ホームなどのロケーションの可能性を見事に証明していること。
東急と東急電鉄は、引き続き脱炭素・循環型社会の貢献および地域に開かれた「サステナブルな地下駅」を目指し、本プロジェクトをグループ一体となって進めます。
