今般、当社は、「Creative Act. Award表彰」(以下、本表彰)の受賞案件を決定しました。
本表彰は、当社グループが重要視する「創造性」、「課題解決」、「価値創出」、「挑戦」、「創意工夫」といった視点で特に優れた案件を表彰するものです。これにより、社内外への周知を図るとともに、2024年度を始期とする中期経営計画で掲げたビジョンワード「Creative Act..」に込められた「世界が憧れるまちを目指し、創造力でしなやかに行動することで様々な課題を解決し、明るい未来を創っていく」という理念の醸成を図ることを目的として、初めて実施したものです。
対象期間は2024年4月から2025年3月までで、この間に提供されたプロダクトやサービス、また他社、他団体との連携プロジェクトから、連結子会社も含む合計97件の応募がありました。社長を中心とした社内審査の結果、「大賞」1件、「優秀賞」2件、「特別賞」16件の合計19件を選出し、表彰式を開催しました。
「大賞」および「優秀賞」の受賞案件は以下の通りです。

「大賞」(1件)
パークフロントホテル証券化
東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が、運営受託を行っている「ザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の土地建物の売却打診を受け、当社と不動産私募ファンドの資産運用会社である東急アセットマネジメント株式会社が「不動産ファンド」を組成し、当該ファンドが物件を取得。本ファンドは、当社が出資せず、外部投資家100%出資で組成される新しい形態で、従来のホテル運営受託だけでなく、東急アセットマネジメント株式会社による物件のAM(アセットマネジメント)・および当社によるPM(プロパティマネジメント)業務の受託を実現した。
この成果は、部門およびグループ会社間の連携によるもので、初めて当社が出資しない本ファンド組成によりホテルの運営受託を確保しただけでなく、AM、PM業務を通じてフィービジネスの拡大にも貢献した点が高く評価された。
「優秀賞」(2件)
全国百貨店共通商品券の利用範囲拡大
全国百貨店共通商品券について、共通商品券利用範囲拡大の制度活用により、新たに2024年6月1日から「ホテル等宿泊施設」での利用が可能になった。当社と関係団体との協働により、全国百貨店共通商品券の利用範囲拡大を実現したほか、効果的なプロモーション活動により、当社グループ宿泊施設※では、受入開始の2024年9月から2025年4月までの累計で11,839千円分の利用があったなど売上増加に寄与し、この成果が高く評価された。
※日本百貨店協会(以下、同協会)の会員である株式会社東急百貨店が直接若しくは間接に運営、もしくは百貨店と同一建物内の宿泊施設
都市に価値を生む、新たな不動産活用モデル「ルービー」
社内起業家育成制度(以下、SK制度)の第8号案件として、2024年6月にレンタルスペース事業を事業化。本事業では、「憧れの趣味空間」を提供することで、再開発予定地など短期間しか使用できない特殊区画にも対応する柔軟なビジネスモデルを採用している。低コスト・短期間で投資回収できる柔軟なモデルにより、新たな不動産利活用策として貢献。これまでに出店した雪が谷大塚、不動前に加え、2025年4月までに、下高井戸、渋谷、元住吉にも新たに出店。
SK制度を活用した新規提案から生まれた本案件は、立地特性を最大限に活用した新たなスペースシェア事業ということだけではなく、低コストでの不動産活用を通じて収益・資産価値の向上に寄与する点が高く評価された。
本表彰制度を通じ、業界の垣根を越えて当社グループ各社の知見を共有することで、中期経営計画ビジョンワード「Creative Act.」のさらなる浸透に寄与することを目指します。