第1回東急グループ環境・社会貢献賞

東急グループ環境賞は、2000年度より当社内で行っていた環境表彰制度を東急グループ全体に対象を広げたもので、2008年度に創設しました。このたび、社会貢献の取り組みを加え、「第1回東急グループ環境・社会貢献賞」といたしました。グループ会社36社から68件の応募があり、一次審査、審査委員会を経て、下記の表彰案件に決定しました。この賞を通じて、グループ社員一人ひとりの環境・社会貢献への自覚と取り組み意識を高めるとともに、優れた取り組みをグループ内に周知することで、東急グループの環境・社会貢献への取り組みを推進することを目的としています。

※会社名は2019年10月時点の表記です。

環境・社会貢献賞 1件

使用済アメニティを活用“世界初の水素ホテル”

株式会社東急ホテルズ

2018年6月に開業した「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」は、使用済みプラスチック由来の水素を、ホテルの電気やお湯として活用する“世界初の水素ホテル”です。行政や他社とも協働しながら、リサイクルの過程で出る低炭素水素を、パイプラインを通じてホテル内の燃料電池へ供給し、ホテルの電力に変換。さらに電力に変換する際に発生する廃熱を、ホテル内の給湯の一部として利用しています。1年間で累計約30万Nm3の水素を利用し、約45万kWhを発電。累計約20万kgのCO2削減効果を上げました。さらに、開業から1年間、ホテル内で使用された歯ブラシ・くしを水素の原料として使用する実証を行い、お客さまが使用された使用済みアメニティをホテルへ還元する取り組みも実施され、多くのメディアに取り上げられるなど注目を集めています。

「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」外観

環境賞 3件

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄の開発推進

東急不動産株式会社

当社が事業者兼ホテル経営者として開発を推進したハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄は2018年8月に開業しました。国内屈指のビーチリゾート沖縄県恩納村の開発においては、希少な自然環境と景観を生かし、地元と連携したまちづくりを重要視しました。環境面では、液化天然ガスのサテライト基地設置と非常用発電機兼用ガスコージェネレーションシステム導入などにより、建設時に12,680t-CO2、運営時に年間2,486t-CO2を削減します。全国初の本システムは、国土交通省のサステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)に採択されました。また、道路の埋立とビーチの浚渫は公共事業として実施いただくなど、地元と連携があってこそ開業に至ったことを補足します。

ホテル全景

再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」

東急不動産株式会社

当社では、太陽光や風力、バイオマスなどの自然の力を用いた再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」を展開しています。現在、全国44カ所で事業を行っており、これらを合わせると844MW・約29万世帯分の電力供給が可能※です。事業を通してSDGs「7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」を実現すべく、農業と太陽光発電を両立するソーラーシェアリング他、地域主体の地方創生にも貢献しています。また、事業運営を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的なイニシアチブ「RE100」にも加盟。2050年までの「CO2排出ゼロ」を目指し、今後も脱炭素化を推進していきます。

  • 2019年5月末時点

農業と太陽光発電を両立するソーラーシェアリング

世田谷線CO2排出ゼロへの取組

東急電鉄株式会社

株式会社東急パワーサプライ

東急線ではこれまでに「エコ運転プロジェクト」をはじめ、さまざまなCO2削減の取り組みを行ってきましたが、今回さらなる施策として、CO2が排出されない「再生可能エネルギー」100%の電力による運行を世田谷線で開始しました。これにより2018年度では約1263t-CO2(一般家庭が年間に排出するCO2の362世帯分相当)あった世田谷線運行によるCO2排出量がゼロとなり、今後電力量が増えた場合にもCO2排出量増加の懸念はなくなります。都市型鉄軌道線において日本初となるこの試みは、東急電鉄・東北電力・東急パワーサプライの3社連携によって実現したもので、これからも生活者に身近な通勤電車での施策実施を通して、環境配慮への社会的ニーズに応えていきます。

出発セレモニーの様子

社会貢献賞 6件

水と緑のネットワークの形成

東急株式会社

旧東横線高架跡地に渋谷ストリームおよび渋谷川遊歩道を整備し、渋谷駅南側に新名所を誕生させました。都市再生緊急整備地域内にある渋谷ストリームは、渋谷川の再生計画を公共貢献として行政より高く評価され、割増容積を獲得しています。「臭い・暗い・汚い」と劣悪な環境だった渋谷川を地元・行政と協働して整備し、桜並木や芝生広場などのパブリックスペースを創出しました。遊歩道には、かつての高架橋を活用したパーゴラやベンチを設置するなど、鉄道の記憶が残る個性を創ることにも配慮。歩行者数は、並木橋付近で前年比約3倍、100BANCH前付近で約2倍に増加しました。広場は地元のお祭りにも活用されるなど、地域活性化に貢献しています。

憩いの芝生空間と高架橋を活用したゲートやベンチ

東急ストアにおける高齢者・認知症対応

株式会社東急ストア

“高齢者・認知症患者への対応を推進すること”を当社の社会貢献活動の目標と定め、厚生労働省が策定した「新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)」に基づき、地域の高齢者の見守りや支援を行っています。具体的には「2018年度に認知症サポーターを2千人養成、3カ年計画で6千人養成」「認知症の正しい知識を持ってお客さま対応や地域でのボランティア活動を推進」「行政、地域包括支援センターとの連携による見守りネットワークへの参加と買い物弱者支援」などの活動を実施。これらの取り組みは新聞や行政の広報紙に掲載されるなど高い評価を得ています。今後も地域のコミュニケーションをリードし、信頼される企業づくりを行っていきます。

フレルさぎ沼店で開催した「認知症サポーター養成講座」

日本とベトナムの架け橋となる日越友好45周年
サッカー国際ユースカップU13の開催

ベカメックス東急有限会社

日越友好45周年を記念して「ベトナム日本 国際ユースカップU-13 in ビンズン」を開催しました。当社では、2013年のサッカー国際親善試合から継続的に親睦イベントを行っており、今大会はJリーグのユースチームや東急SレイエスFCなど日本から4チーム、ベトナムからも4チームが参加しました。ベトナム国営テレビで放送されるなど注目度が高まる中、開催期間中は試合の他にサッカー教室の実施や日本の屋台を集めた祭りを行い、約2000人が来場。一連の活動を通して日本文化を伝えるとともに、地域社会の活性化に貢献しました。今後も両国の友好関係がさらに深まるよう働きかけるとともに、日越友好50周年へ向けた準備も進めていきます。

当日の試合の様子

「キネコ国際映画祭」取組みについて

株式会社東急レクリエーション

「109シネマズ二子玉川」を中心とした二子玉川エリアで、映画を通じて子どもが個性、感性、国際性、道徳を学び、成長できる機会の創出を目的とした子ども映画祭「キネコ国際映画祭」に運営協力しています。各国の映画から、世界の文化や芸術に触れた子どもたちが夢や希望を育めると同時に、社会問題である「いじめ」「DV」などをテーマにした作品を上映することで、子どもが自ら感じ・考える力を養うきっかけや、親子のコミュニケーションの場を提供しています。また、二子玉川の自然の資源を活用した野外上映や熱気球乗船イベント、音楽ライブ、ワークショップなども開催。来場者に地域の魅力を伝えるとともに、地域活性化にも貢献しています。

くつろぎながら映画を見られる空間を提供

北海道胆振東部地震発生時の対応

株式会社東急百貨店 札幌店

北海道全土(295万戸)が停電した2018年9月6日の北海道胆振東部地震。営業が再開できない商業施設が多い中、コージェネレーションシステム(ガスを利用した自家発電システム)を導入していた当店は、道内で品薄状態となっていた食料品や防災グッズなどの臨時販売を翌日からいち早く一部区画で開始しました。また、携帯電話の無料充電ステーションを設置し、200人以上のお客さまの不安を解消した他、東急グループ各社からの要請に対して当店防災食の提供を実施。地域に根差す百貨店として、札幌市内のお客さまや近隣企業勤務者、国内外からの旅行者に向けたサポートをスピーディーに行うことで、お客さまの生活維持に貢献しました。

特設会場で防災グッズの臨時販売を実施

障がい者雇用企業と新たなコラボレーション

株式会社東急百貨店

2013年、東急百貨店たまプラーザ店に障がい者雇用の部署として「えんちか」が発足。DMのラベル貼りやラッピング材の準備など、売り場運営に欠かせない後方支援を行っています。また、社員食堂を使用して催事を行う際、販売や取引先選定を担当したことで、さまざまな障がい者福祉作業所とのつながりができています。そこで2019年、販売推進の企画の下、「えんちか」と共に選んだ福祉作業所の商品を来店粗品として選品し、お客さまへ提案するコラボレーションをスタート。「えんちか」が、後方支援からお客さまへ提案する仕事に関わるとともに、福祉作業所の商品をお客さまへアピールしていくことで、新しい形の障がい者支援を行っています。

“縁の下の力持ち”として百貨店業務を支えるチーム「えんちか」