TOKYU CORPORATION 2018-2019
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2018年冬から、当社初となる平日夜の有料座席指定サービスを大井町線で開始します。このサービスは、平日夜に品川エリアなどから大井町駅を経由して、田園都市線方面に帰宅する際の着席ニーズに応えるものです。新型車両6020系(7両編成)のうち1両をロングシートからクロスシートへ転換できる車両に置き換え、平日の19時30分から23時台の間に5本程度を、座席指定サービス車両として運用。座席数は40席程度を予定しており、大井町駅発・田園都市線直通の急行長津田駅行きとして運行する予定です。大井町線有料座席指定サービス2016年、開業から約90年が経過した池上線戸越銀座駅を、ご利用されるお客さまや周辺住民の皆さまのご意見を参考に、木造駅舎の雰囲気を踏襲してリニューアルしました。「木になるリニューアル」と名付けたこのプロジェクトでは、東京都内の多摩地区で生育、生産される「多摩産材」を用いたホーム屋根の建設や、トイレ・駅舎内外装の改修のほか、商店街と連携した駅施設デザインの検討や街の情報発信機能の整備なども行い、街の話題づくりと来街促進を図りました。リニューアルした戸越銀座駅は、2017年度グッドデザイン賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。また、池上線旗の台駅では2017年から「木になるリニューアル」に着手しており、池上線ならではのアットホームなデザインと素材を採用したホーム屋根の建て替えと待合室の改修工事で、2019年春ごろの竣工を予定しています。池上駅改良工事池上線池上駅では、2020年度の開業に向け、駅舎改良、駅ビル開発工事を行っています。外観には、740年以上の歴史をもつ池上本門寺を中心とした門前町の歴史性をデザインに取り入れ、駅と街の一体感を形成します。駅古材活用プロジェクト旗の台駅改良工事「木になるリニューアル」と池上駅開発計画が連動し、既存の駅に使用している木材(古材)を駅および沿線で活用する「駅古材活用プロジェクト(みんなのえきもくプロジェクト)」をスタートしました。駅を利用されるお客さまや地域の皆さまとともに育んできた、歴史ある木造駅の記憶を未来に継承することや、工事に伴う環境負荷低減(廃材処理時のCO2削減)に寄与することを目的とし、両駅において、開業時から使用されているホーム上の木製ベンチやホーム屋根などの古材を、新たな駅施設にも活用していきます。「木になるリニューアル」リニューアルした戸越銀座駅有料座席指定サービス運用時(クロスシート状態)2018年3月、田園都市線と大井町線に新型車両が加わりました。2018年3月末時点で2020系は田園都市線に30両(10両×3編成)、6020系は大井町線急行列車として14両(7両×2編成)導入しています。2020系は今後も順次導入を進めていきます。この2種類の車両は基本的な設計を共通化しており、どちらの車両にも「ナノイー※」方式の空気清浄機を設置、座席は背もたれの高いハイバック仕様を採用しています。また、2020系ではドア上・連結部・座席上に、6020系ではドア上に液晶ディスプレーを配置するなど、お客さまに安心・快適にご利用いただける車内空間を実現しています。新型車両2020系・6020系の導入(左)6020系車両、(右)2020系車両池上駅外観イメージ※「ナノイー」はパナソニックの商標です。安心で快適な鉄道へ24

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