TOKYU CORPORATION 2017-2018
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※回生ブレーキ  ブレーキ作動時に発生した電気エネルギーを、架線を通じてほかの電車  に送り、再び利用することができるブレーキ機能。 地下駅で駅全体の換気・空調を行う際のエネルギー低減のため、東横線渋谷駅では、換気に自然の力を利用しています。直結している「渋谷ヒカリエ」には屋外へつながる吹き抜けが設けられており、駅にも、冷房の排熱で暖められた構内の空気の通り路として、ホーム階から3層にわたる吹き抜けを設けました。熱い空気は、対流によって「渋谷ヒカリエ」の吹き抜けから外へ排出され、替わりに外の冷たい空気が導かれます。このような地下駅における大規模自然換気システムの採用は、世界初の試みです。環境に配慮した取り組みとして、従来から回生ブレーキ※の導入を進めてきました。回生ブレーキの導入によ2002年度以降、「人と環境にやさしい車両」をコンセプトとした5000系、6000系、7000系車両を導入し、従来の主力車両であった8000系に比べ、使用電力の約40%削減を実現しました。2017年3月末時点で東急線全営業車両の約53%が環境に配慮した新型車両です。東横線渋谷駅環境配慮型車両の導入1000系車両改造による廃棄物削減敷地境界渋谷ヒカリエ中央吹き抜けを熱気が上昇内部発熱により駅構内温度上昇列車冷房排熱熱い空気冷たい空気渋谷ヒカリエ開口から屋外に排出左から5000系、6000系、7000系車両自然換気システム(イメージ)車両への回生ブレーキの導入環境にやさしい車両池上線·東急多摩川線の1000系1500番台車両は、客室内や制御装置の更新などの車両改造を実施することで、1000系車両のリニューアル化を推進しています。車体、車輪、モーターといった駆動装置などをリユースすることで廃棄物排出量削減に貢献しています。2016年3月には、戸越銀座駅「木になるリニューアル」とタイアップした、車両のリニューアルも実施しました。各取り組みの詳細は、東急電鉄ホームページ「環境報告書2017」をご覧ください。www.tokyu.co.jp/csr/tkk_kankyo/駅構内2012年3月、自由が丘駅に高機能LED照明器具と照明制御、調光システムを全面的に導入しました。その後、溝の口駅、蒲田駅などでもLED照明化を実施し、二子玉川駅では駅空間を彩るフルカラーLED照明を採用することで、にぎわいとやすらぎを醸成する空間を演出しています。2017年3月末時点で59駅で導入が完了しており、2017年度は都立大学駅、荏原町駅などでLED照明化を実施する予定です。車両(車内)2013年4月から、車内照明のLED化を進めています。LED車内照明を導入することで、従来の蛍光灯照明と同等の明るさを保ちながら、使用電力量を約40〜50%削減することができます。2017年3月末時点で、東急線全営業車両の約73%にLED車内照明を導入しています。照明のLED化フルカラーLED照明(二子玉川駅)り、電車が走行する際に使用する電力を効率的に活用することができます。2001年度から、回生ブレーキの導入率は100%を維持しています。1000系1500番台車両鉄道の環境配慮25

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