TOKYU CORPORATION 2015-2016
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ダイバーシティへの取り組み―多様性を生かす組織づくり―当社は、従来から経営理念にて「個性を尊重し、人を活かす。」を掲げており、会社が個々の多様性※を生かした働き方を支援し、社員がその中で意識を高く持ち力を発揮することが、会社の成長の源泉だと考えています。近年の社会環境の変化に伴い、女性、シニア世代やさまざまなバックグラウンドの人々が活躍するフィールドを広げていくなど、組織にもさらなる変化が必要と考え、「多様性を生かす組織づくり」に取り組んでいます。※多様性:年齢、性別、国籍、身体の状態など、背景の異なる人々の多種多様な視点「多様性を生かす組織づくり」のさらなる推進のため、2014年10月に「ダイバーシティ・キャリア開発課」を設置し、ダイバーシティ推進ワーキンググループとともに、 「制度、風土、マインド」の観点から各種施策を進めています。2014年度の有給休暇付与日数に対する取得率は87.1%で、全産業(48.8%)や運輸業(50.5%)※と比較すると十分高位にあるといえますが、休暇の取得が進まない従業員については、休暇を取得できるよう働きかけを行うなど、休暇取得を促進しています。※厚生労働省調査女性、シニア世代、障がい者、グローバル人材といった多様な人材の活躍のステージを用意しています。1988年度から女性総合職の採用、2001年度から鉄道現業職場における女性正社員の採用を開始し、現在、部長を含む女性管理職が各職場で活躍しています。また、さまざまな女性ワーキンググループが商品開発やサービス向上に取り組んでおり、女性ならではの視点を「渋谷ちかみちラウンジ」や「トライアングルチケット」、「ドレッセ武蔵小山プレヴィ」、「ことりっぷ 東急線で行く おやこさんぽ」などに生かしています。定年を迎える者で、制度の適用を希望し会社の定める基準に該当する者には、再雇用または再就職の斡旋を行っています。障がい者の雇用促進においては、子会社東急ウィルを設立し、障がい者の雇用機会の増加に取り組んでいます。出産休暇中・育児休職中の社員を対象として、職場復帰への不安を解消するために「職場復帰セミナー」や「配偶者セミナー(イクメンセミナー)」を開催。2014年度に開始した「育児者フォーラム」では、「小1の壁」や「PTA参加」をテーマに講師の講演やディスカッションを行いました。2015年4月には、東急グループ休日事業所内保育サービスを開始、8月には、大介護時代に向けて「介護セミナー(管理職対象と介護当事者対象)」を開催、ケアマネージャー紹介などの新支援制度も開始しました。2014年11月、女性管理職のネットワーク構築やロールモデル発見、経営戦略としてのダイバーシティの理解促進を目的として、「東急グループ女性管理職フォーラム」を開催しました。講演会と懇親会の2部構成で行い、懇親会では業種や世代を超えた交流とネットワークの構築を図りました。併せて、2015年1月 から全13回で、業種 を超えた女性管理職間の経験談の共有やアドバイスなどを通じて各人のスキルアップおよびマインドアップを目的に、ダイバーシティマネジメントを実現するためには、多様性が生かせる働き方「ワークスタイル・イノベーション」が必要となります。この観点から、従業員のワークライフバランスをさまざまな面からサポートしています。現在、次世代育成支援対策推進法に基づいて策定・提出した行動計画に沿って、環境整備の取り組みを進めています。【主な取り組み】・妊娠·育児、介護者向け在宅勤務の導入・育児休職の取得可能期間を延長・時間外労働、休日労働の免除対象を拡大・保存年次休暇の積立限度日数を増加・育英手当における子どもの人数制限を撤廃・ベビーシッター育児割引券を導入・本社勤務員にスライド勤務を導入 (勤務時間帯を繰り上げ、繰り下げできる制度)・過重労働防止のためのセミナーを開催 などダイバーシティ・キャリア開発課の設置多様な人材の活躍有給休暇の取得率と取得促進仕事と育児の両立支援フォーラムや研修の実施人事制度・運用の拡充東急グループ休日事業所内保育サービス東急グループ女性管理職フォーラム55

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