TOKYU CORPORATION 2015-2016
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※回生ブレーキ  ブレーキ作動時に発生した電気エネルギーを、架線を通じてほかの電車  に送り、再び利用することができるブレーキ機能。 地下駅で駅全体の換気・空調を行う際のエネルギー低減のため、東横線渋谷駅は、換気に自然の力を利用しています。東横線渋谷駅は「渋谷ヒカリエ」と直結しており、ここには屋外へつながる吹き抜けが設けられています。駅にも、冷房の排熱で暖められた構内の空気の通り路となる、ホーム階から3層にもわたる吹き抜けを設けました。熱い空気は、対流によって「渋谷ヒカリエ」の吹き抜けから外へ排出され、外の冷たい空気が替わりに導かれます。地下駅における大規模自然換気システムは、世界初の採用です。環境に配慮した取り組みとして、従来から回生ブレーキ※の導入を進めてきました。回生ブレーキの導入により、電車が走行する際に使用する電力を効率的に活用することができます。2001年度から、回生ブレーキの導入率は100%を維持しています。新たな取り組みとして、車内照明のLED化を進めています。LED車内照明を導入することで、従来の蛍光灯照明と同等の明るさを保ちながら、使用電力量を約40~50%2002年度以降、「人と環境にやさしい車両」をコンセプトとした5000系、6000系、7000系車両の導入を進めています。従来の主力車両であった8000系に比べ、使用電力を約40%削減し、2015年3月末時点で東急線全営業車両の約53%が新型車両です。2012年3月、自由が丘駅に高機能LED照明器具と照明制御、調光システムを全面的に導入しました。その後、二子玉川駅、溝の口駅、蒲田駅などでLED照明化を実施し、2015年6月時点で30駅(世田谷線含む)で完了しました。2015年度は田園調布駅、武蔵小杉駅などにも導入する予定です。各駅に設置した行先案内表示器は、全駅でLED化が完了しています。そのほか、信号機、踏切警報灯器やトンネル(隧道)内の照明などのLED化も進めています。東横線渋谷駅環境配慮型車両の導入照明のLED化たまプラーザ駅敷地境界渋谷ヒカリエ中央吹き抜けを熱気が上昇内部発熱により駅構内温度上昇列車冷房排熱熱い空気冷たい空気渋谷ヒカリエ開口から屋外に排出自由が丘駅左から5000系、6000系、7000系車両自然換気システム(イメージ)車両への回生ブレーキの導入LED車内照明の導入環境にやさしい車両2009年10月、たまプラーザ駅は駅周辺開発計画の一環として、商業施設「たまプラーザテラス」と一体化した駅舎としてリニューアルしました。環境への配慮でも駅舎と商業施設が一体になった取り組みを行っています。たまプラーザ駅は、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品を顕彰する、鉄道建築協会賞の中でも最高の賞である最優秀協会賞を受賞しました。削減することができます。2015年3月末時点で、東急線全営業車両の約55%にLED車内照明を導入しています。鉄道の環境配慮各取り組みの詳細は、東急電鉄ホームページ「環境報告書2015」をご覧ください。http://www.tokyu.co.jp/csr/tkk_kankyo/23

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