TOKYU CORPORATION 2012-2013
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 駅周辺地図では、大規模地震が発生した際の一時滞在施設や広域避難場所を東急線沿線を37エリアに区分けして表記しています。「東急電鉄の耐震」サービス  当社の耐震サービスは、「安全」を事業の根幹とした安心で快適な建物を提供するというコンセプトのもと実施しており、2011年に発生した東日本大震災を契機として、より一層震災に強い街づくりを目指して取り組んでいます。このうち「沿道耐震サポートサービス」は、 オフィスビル・商業ビルなどを対象に、ビルオーナーが所有する建築物の耐震診断、補強設計、改修を実施するサービスです。このサービスの内容は、建築物の耐震対策を検討しているビルオーナーに対して、①お客さまと行政の手続きをサポートする「申請手続サービス」②耐震における診断、補強設計、改修を行う「受託サービス」をはじめ、建築物の耐震に関連する業務の総合サポートを行うものです。 サポートの一環として、東京都条例や各種自治体にて定められた助成金や補助金の活用を踏まえてお客さまに提案するとともに、建物を所有・管理しているノウハウを生かし、ビルオーナーの視点に立って耐震サポートと併せて適宜建物に関する各種提案を行いながら、東急線沿線をはじめとした建築物の「安全・安心」に積極的に取り組んでいます。 また、住宅における耐震サービスとして、新築の戸建て住宅や注文住宅への耐震対策の実施や、既存の戸建て住宅やマンションにおける耐震補強メニューを用意しています。東急ストアの緊急時対策 東急ストアは、大規模地震が起こったときなどの緊急時に可能な限り営業を継続して地域の皆さまに食料や飲料を提供できるよう取り組み、さらに一部地元自治体との間で商品を供給する協定を結んでいます。また、電話やインターネットが使えない場合でも使用できる無線機を全店・全事業所に設置し、本部と店舗が緊急時の店舗状況を共有し営業継続ができるよう、緊急時を想定した通信訓練も実施しています。駅貼りポスター駅や車両のバリアフリー化 「すべてのお客さまが、利用しやすい鉄道」を目指し、東急線各駅や車両でバリアフリー施設の整備に積極的に取り組んでいます。エレベーターやエスカレーター、スロープの設置などのハード面に加えて、係員のお客さまへの対応などソフト面の取り組みも進めています。サービス介助士の資格取得推進 お身体の不自由なお客さまや高齢のお客さまなど、 すべてのお客さまに安心してご利用いただける鉄道を目指し、歩行の介助や車いす操作などのお手伝いがスムーズにできる「サービス介助士」の資格取得を推進してい ます。 2012年7月現在、駅業務・運転業務に携わっている従業員の約97%が取得しています。引き続き「サービス介助士」資格取得者の育成に力を注ぎ、サービス向上に取り組んでいきます。東急百貨店の「思いやりエレベーター」 東急百貨店では、2008年以降吉祥寺店から順次、各店舗で「思いやりエレベーター」の運行をスタートさせました。お身体の不自由なお客さまやベビーカーでご来店のお客さまが優先的にエレベーターをご利用いただけるように、ほかのお客さまの思いやりを喚起しています。街と心のバリアフリーエスカレーター一時避難・帰宅支援マップ7

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