TOKYU CORPORATION 2012-2013
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バリアフリー車両の導入 すべての編成に車いすスペースを設けているほか、5000系(東横線・目黒線・田園都市線)、6000系(大井町線急行)、7000系(池上線・東急多摩川線)では、床面の高さを下げ、ホームとの段差を小さくしています。 また、2007年度以降に導入した新造車では、車いす スペースに高低2段の手すりを設置しています。7000系では、車両の両端に3人がけのクロスシートを採用して、 ベビーカーなどとともに乗車されるお客さまのための スペースを設けています。たまプラーザ駅 2009年10月、たまプラーザ駅は駅周辺開発計画の一環として、商業施設「たまプラーザ テラス」と一体の駅としてリニューアルしました。環境配慮でも駅舎と商業施設が一体になった取り組みを行っています。駅舎の 屋根には消費電力の少ない無電極灯やトップライトを 設け、コンコースの床に吹き抜けを設けることにより 自然換気を促進するなど、省エネルギー・CO2 削減に取り組みました。 2010年10月には、たまプラーザ駅が社団法人鉄道建築協会による鉄道建築協会賞の作品部門で、最高の賞である「最優秀協会賞」を受賞しました。駅を降りたときのダイナミックな空間のインパクト、商業施設との一体感、駅を挟んでの街の南北を結ぶ回遊性、交通ターミナルの乗り換えの利便性や環境への配慮などが評価されました。自由が丘駅 2012年3月、自由が丘駅に高機能LED照明器具と照明制御・調光システムを全面的に導入しました。また、鉄道における実用的設置としては日本初となる「有機EL照明器具」を一部導入しました。これは、環境省が推進する「チャレンジ25地域づくり事業」において、当社の提案が採択され、実施したものです。元住吉駅 2006年9月、東横線の複々線化に伴って高架化した元住吉駅は、環境面では太陽光発電・雨水再利用・構内緑化という3つの大きな取り組みを行うとともに、バリアフリーの面でも、車いす対応型のエレベーターや多機能トイレをはじめ、さまざまな設備を取り入れています。主な環境配慮設備● 使用電力の一部に太陽光発電システムを採用● 貯留槽を設置し、雨水をトイレの洗浄水として再利用● ポンプを使わない潅水システムによる構内緑化● 長寿命・省エネルギーの無電極放電管ランプの採用● 速度可変・電力回生も可能なエスカレーター● リサイクルウッド・再生ガラスなどの再生材の採用たまプラーザ駅人と環境に配慮した駅・車両自由が丘駅コンコース構内緑化太陽光発電システム3人がけクロスシート車いすスペース17

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