TOKYU CORPORATION 2011-2012
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環境への取り組みにあたって、中期的な目的と単年度ごとの目標を設定し、計画的に取り組みを進めています。また、環境会計を通じて「環境を保全するためのコスト」とそれによる「環境保全効果」および「環境保全に伴う経済効果」を把握し、相互比較により環境保全効果を評価する手段として、環境経営に役立てています。鉄軌道事業や不動産事業をはじめとして、当社全体のCO2排出量の低減に努めています。鉄道の省エネ対策は、鉄軌道事業ページ(⇒p16)、ビル・住宅関連の省エネ対策は、都市生活創造事業ページ(⇒p24)をご覧ください。循環型社会の構築に貢献するため、リユース・リサイクルを進めています。各事業において発生する廃棄物をできる限り少なくするとともに、鉄道工事や不動産事業での建設工事にかかわる建設廃棄物についても、工事施工会社との協力のもと、分別を徹底しリサイクルを推進しています。開発においては、地権者や地域の方々と話し合いながら環境に配慮するとともに、開発前の動植物の生息環境や景観を回復することに取り組んでいます。宮前美しの森公園当社が犬蔵地区の開発にあわせて整備し、2006年春から利用が始まった「宮前美しの森公園」は、1.6haの広さがあり、従来からの貴重な動植物の生息環境と景観を保全・回復した生物多様性保護のモデルとなる公園です。この公園の管理は、地域住民を主体としつつNPO法人「鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)」が協力して行っており、当社もクリーンアップなどの際は実施団体として参加しています。東急病院の緑化東急病院では、2007年11月の移転に際して、「大岡山にやすらぎの丘をつくる」というコンセプトのもと、壁面や屋上の緑化に取り組みました。壁面緑化は、南・西側の壁面に張ったワイヤーに4,200本のツタを巻きつけ、同形状では日本最大級となる緑のスクリーンを構成しています。屋上緑化では、大岡山の緑豊かな丘を再現するため、近くにある東京工業大学のキャンパスに自生する植物の種を一部に使っています。東急病院の緑化により、周囲の緑地、街路樹と連携して地域に生き物をよびこんでいます。東急グループ各社が推進するさまざまな環境活動をより多くのお客さまにご理解いただくために、2000年から「WE DO ECO.」という統一的なキャッチフレーズでPRを展開しています。資源のリサイクルや緑化活動といった環境に関するさまざまな取り組みを、ポスターやホームページなどで紹介しています。49環境経営省エネと地球温暖化防止資源の有効利用生物多様性に関する取り組みWE DO ECO.宮前美しの森公園東急病院

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