事故・障害 発生状況と事例

事故や障害を分析し、安全確保の取り組みにつなげています。
不測の事故や障害が発生した場合には、原因を徹底的に分析し、根本的な解決策を講じています。

事故・障害の発生状況

列車運行の安全性を高めるため、保安設備の設置や保守点検作業の質の向上などを図っていますが、不測の事故や障害が発生することがあります。東急線全線で2015年度に発生した事故・障害などの件数は32件でした。
事故・障害などの件数32件のうち人身事故等については30件でした。今後もホーム転落の防止など、人身事故防止のための対策を進めます。
2015年度に発生した事故・障害などの件数の内訳は下記のとおりです。

鉄道障害等の事例

事例1:東横線・目黒線・東急多摩川線 保安装置故障

発生日時

2015年8月25日(火)18時30分頃

発生場所

多摩川信号機器室

発生事象

仮設で設置していた分電盤のブレーカーが落ちたことにより、東横線、目黒線で一部踏切動作不能、東急多摩川線で多摩川駅列車進路制御不能となり、運転を見合わせました。

安全確認のため、試運転を実施後、22:05東急多摩川線、22:15東横線、目黒線の運転を再開しました。

原因

仮設の分電盤の保護材が落下し、当該ブレーカーに接触したためと推測されます。

対策

設置していた保護材を撤去し、外的要因によりブレーカーが落ちることがないようブレーカーの各つまみ部分に保護カバーを設置しました。さらなる対策として分電盤表面にアクリル製のカバーを取り付けました。今後仮設分電盤を設置する際には、同様の処置を行います。

事例2:大雪時運転間隔調整による改札入場規制

発生日

2016年1月18日(月)

発生場所

東急線全線

発生事象

18日未明より降雪量が急増し、なお降り続く状況であったことから、列車の安全運行を確実に確保するため、初列車から速度規制および列車の駅間での停車を防ぐことを目的に、通常時よりも列車の運転本数を減らし、運転間隔の調整を行いました。この状況が、朝のラッシュ時間帯にも及んだことから、ご乗車になりたいお客さまに対し輸送力が大幅に不足し、多くの駅で安全確保のため改札入場規制を行うこととなりました。

原因

情報発信の不足

前日(17日)の夕刻に「東急線運行情報メール」などで、列車遅延や運休の可能性、時間に余裕を持ってお出掛けいただけるようお知らせしたものの、当日の、駅の様子や運行情報のお客さまへの発信が不足していました。

速度規制

東急線沿線に設置した積雪計により、降雪時に基準値以上の降雪を観測した際は、当社規程の速度規制を行っています。

列車間隔の調整

降雪時などの気象状況による列車運行への影響が予想される際には、通常よりも列車本数を減らし、列車間隔の調整を行います。これは、運転見合わせなどによって、列車が駅間で長時間停車することを防ぐ目的で実施しています。

【列車間隔の調整イメージ図】

対策

「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験の実施

2016年3月から、改札規制など駅構内の様子をよりタイムリーに見られる駅構内カメラの画像を、東急線の運行情報などをお知らせする携帯アプリケーション「東急線アプリ」で配信する実証実験を行っています。
大幅な遅延が生じた際など、駅まで出向かなくても、スマートフォンなどで駅の状況を視覚的に確認でき、迂回ルートの選択など行動基準の一助としていただけます。配信する画像は、個人を特定できないよう加工したものです。現在は、一部の駅(あざみ野駅、溝の口駅など)で実証実験を行っています。

【「駅視-vision」画面】