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美しい時代へ・東急グループ
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疾患等の紹介

白内障について

眼のしくみ

図解:眼の仕組み

眼はカメラと同じようなしくみで働いています。レンズ(水晶体)、フィルム(網膜)、現像する所(脳神経)などが機能して物が見えています。

白内障とは?

水晶体というレンズの役目をしているところが濁ってしまい、眼の中に光が入らなくなって物が見えにくくなった状態です。

症状としては 1)視力低下、2)霧がかかってかすんで見える、3)まぶしい、4)暗いところで見にくい、5)片目でみていても物が二重に見える、などがあります。

この症状は少しずつおきてくるので、気がつかないこともあります。眼が疲れやすい、しょぼしょぼする、といった症状も白内障によって見えにくくなったために出てくる場合もあります。

治療は?

進行をおそくする目薬もありますが、濁ってしまったところを透明にする薬は残念ながらまだありません。見え方を改善するためには手術で濁った水晶体を取り除いて、人工のレンズと交換しなくてはなりません。

手術はいつごろすればいいの?

白内障の手術のタイミングはその方が生活上不自由になったときだと思います。手術を受けようと思ったきっかけは、運転がしにくくなった、仕事のときに困るようになった、趣味ができなくなった、日常生活で困るようになってきた、などさまざまです。しかし、あまり進行してしまうと、手術の合併症をおこしやすくなるので、ときどき診察を受けて白内障の状態を確認することが大切です。全身に対しては、ほとんど負担がない手術ですが、手術中具合が悪くなったり、切った傷の治りかたに影響が出る場合がありますので、ほかの病気で加療中の方は主治医ともよく相談されるといいでしょう。

手術はどんな感じ?

今一般的に行なわれている白内障手術は2~3mmの傷口から、濁りをとる方法です。一番外側の殻を一部だけ切り取って、水晶体の中の濁りを超音波で小さくしながらとっていきます。

図解:人工レンズと手術の方法

人口レンズ

そして残した殻の中に人工のレンズをいれます。麻酔は局所麻酔(主に点眼)で行ないます。手術中は圧迫感がでることもありますが、激しい痛みはめったにありません。また手術後は切ったところがごろごろすることがありますが、少しずつ気にならなくなります。また一度入れたレンズは問題なければ入れ換えはしません。

合併症は?

外側の殻が弱いと人工レンズを入れられないことがまれにあります。打撲、炎症の既往がある眼や、とても進行した白内障ではその危険性が高くなります。このほか、ごくまれですが感染症、出血などの合併症がおこることもあります。

手術後の見え方は?

人工レンズはピントの調節ができないので、眼鏡で補正しなくてはなりません。遠くを見やすくするか、近くを見やすくするかは手術をうけるときに選択できますが、老眼は残るので人工レンズでピントがあっている距離から離れるとぼやけてしまいます。若いときのような見え方にはなりません。そのほかまぶしさを感じたり、色の見え方に違和感がでることもあります。

また物がみえるためには、眼のほかの部分の働きも大切です。眼の病気がほかにあった場合、手術しても細かいものまでは見えないかもしれません。ただし、濁りがとれるので明るく見えるようにはなります。

手術後に気をつけることは?

最初の1週間は感染を起こしやすいので、洗顔、洗髪などをひかえていただきます。またほこりの多いところに行ったり、細かいものを見ることもひかえたほうがいいでしょう。点眼をしっかり行ない、調子がよくても診察をうけてください。1ヶ月たつと、ほとんど落ち着くので小旅行などにも行けるようになります。

※当院では入院(1泊2日など)や日帰りでの白内障手術を行なっています。手術を検討されている方は一度ご受診ください。

目にいい栄養を摂るためのポイント

ビタミンAやB群の多い動物性食品を不足しないようにとりましょう!

レバー類、豚肉、卵、乳製品、うなぎや青背の魚、貝類などに多く含まれます。

B郡は大豆や穀類の胚芽にも豊富です。

動物性食品からビタミンAを

ビタミンAは特に目との関係が深く、角膜や網膜の細胞、粘膜を正常な状態に保ちます。涙の分泌を活性化させる働きもあり、不足するとドライアイを招きやすくなります。食べてすぐに吸収されるのは動物性食品に含まれるビタミンA(レチノール)。緑黄色野菜に豊富なカロチンは、体内でビタミンAに変わりますが、吸収力は劣ります。

ビタミンB2で目のトラブル防止

ビタミンB2は、視力向上に効果があり、不足すると疲れ目やかゆみ、角膜や結膜の炎症などの原因になるといわれます。また、老化で起こる白内障の予防には水溶性の抗酸化ビタミン、B2とCが有効です。

粘膜を保護するビタミン

ビタミンB1、B6、B12は目の神経組織と粘膜に必要な栄養素。不足すると視力低下や眼精疲労の原因となります。

ブルーベリー色素のアントシアニンには抗酸化作用があり、摂り続けると目の毛細血管の強化に効果があります。

緑内障

緑内障は健常眼圧(各個人に適した眼圧)をこえて眼圧が上昇し、視野や視力などの視機能に障害をきたす疾患をいいます。以前は高眼圧(21mmHg以上)が必須条件でしたが、現在では眼圧が低くても(正常範囲でも)視機能に障害をきたすことが知られており(正常眼圧緑内障といいます)、前述のように定義が変わってきています。

我が国における緑内障の有病率は、40歳以上で3.56%、その中で正常眼圧緑内障が眼圧が高いタイプのそれより3.5倍という高値を示しました。患者数は約200万人といわれており、そのうち治療をうけているのは20%にすぎないといわれております。

緑内障の発症機序についてはさまざまな説がいわれており、いまだ一本化されておりません。すなわち、眼圧が高い状態が続くために機械的に視神経がやられてしまう機械説、網膜といわれる物をみる細胞があつまってできている膜の血液の流れが悪くなっておきるといわれている循環障害説、物を見るための神経が遺伝的にプログラムされている形式によって死滅していく神経障害説などがあります。おそらくこれらの要素が複合的に関与しつつ発症しているのだと思われます。

眼の中には房水といわれる水が流れており、その排水溝での排出がうまくいかないと眼圧が上昇します。緑内障は、排水溝があるところのスペース(隅角といいます)は広いのだけれども排水溝自体がつまってしまう開放隅角緑内障と、スペース自体がせまくなり、排水溝まで房水がいかなくなる閉塞隅角緑内障に分けられます。後者が急激におきた時を緑内障発作といい、よく一夜のうちに眼が見えなくなるといわれているタイプのものです。視力障害・頭痛・眼痛・悪心・嘔吐などの自覚症状があります。スペースが狭くなる原因の一つとして散瞳(瞳が大きくなること)があります。よく風邪薬などで「緑内障には禁忌」と書かれているものがありますが、そのような薬剤には散瞳効果があるためなのです。日本人の緑内障の多くは開放隅角なので、「緑内障には禁忌」の薬剤でも眼科医に使用可能かどうか聞いてみることが大切です。

緑内障の診断には、視力検査・眼圧検査・眼底検査・隅角検査そして視野検査などが重要になります。緑内障は末期になるまで自覚症状がないことが多いですから、視野検査などで他覚的に評価することが大切になります。

緑内障の治療は、第一は点眼薬によるものです。近年多くの薬剤が国内で発売され、薬剤で眼圧がコントロールされる例が増えてきました。しかし、いまだ薬剤のみでコントロールされない例はあり、それに対しては、手術が必要になります。ただ手術で眼圧を下げることはできても、緑内障を治癒させることはできません。また一回の手術のみで完全に眼圧がコントロールされないこともあり、術後も点眼薬が必要になったり、再手術が必要になることもあります。

最後に緑内障は慢性疾患といわれており、一生眼科に通院する必要がでてきます。ただし自覚症状に乏しいために、通院を中止してしまう方がいます。症状に変化がなくとも、少しずつ悪化していることがありますので、緑内障という病気を十分理解して治療していくようにしましょう。また40歳をこえたら一度眼科を受診し、チェックすることをおすすめします。