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過去の公開講座

第55回 公開講座(平成21年5月19日)報告
「あしの話」

講師 : 東急病院 糖尿病看護認定看護師 宗村 文江

公開講座「あしの話」をテーマに、話をさせていただきました。

ここでもう一度、内容について振り返ります。

1.足について

  • いつまでも健康で、転ばない体作りのためには、筋力を鍛えるだけでなく、足の爪や皮膚、末梢の循環や神経のケアも大切です。そのために、自分で自分の足を守りましょう。
    フットケア=足を守ること⇒寝たきり予防の大切な対策です。
  • 転びやすい人は、膝関節・足関節の曲げ伸ばしの力が低下し、また、様々な足のトラブルがバランス機能を低くださせ、転びやすくなるといわれています。
  • 足のスキンケアや適切な爪切りをすることで、足の指で踏ん張る力やバランス機能が改善するのです。

2.足のトラブルと対処について

今回は足の変形・爪の変形・白癬(水虫)・胼胝(たこ)・鶏眼(うおのめ)についてお話ししました。

足の変形

足のアーチ構造が加齢や歩き方により変形し、開帳足(かいちょうそく:足のアーチが緩むことで、足幅が広がっている状態)・偏平足(へんぺいそく)などから、外反母趾・内反小趾になります。合わない靴を長年履くことで、変形は進み、痛みを生じることがあります。痛みがある場合は、医療者(整形外科)に相談しましょう。

爪の変形

巻き爪・陥入爪・・・爪がまいて、指に食い込むことにより、炎症を起こすことがあります。爪を適切に切ることにより、悪化を防ぐことができます。痛みがある場合には、医療者(皮膚科、整形外科、形成外科)に相談しましょう。

白癬(水虫)

白癬の治療には、清潔と薬が大切です。皮膚科受診をお勧めします。毎日足を洗ってから、指の間まで水分を拭き取り、薬を塗りましょう。

胼胝(たこ)・鶏眼(うおのめ)

長時間の圧迫などが原因で、角質が厚くなります。鶏眼には、中心に芯があり、痛みがある場合があります。痛みがある場合には、皮膚科、形成外科に相談しましょう。厚くなった角質は、軽石などで軽く削った後、クリームを塗りましょう。かみそりなど、刃物で削ることは決してしないでください。角質を柔らかくするクリームも市販されています。

3.足のケアの実際

足の清潔

毎日足を洗いましょう。指の間も念入りに。また、乾燥を防ぐためにも、クリームを塗りましょう。かかとのカサカサは、クリームで保湿することにより、やわらげることができます。

足の観察 : 毎日、入浴時に自分の足のチェックを行ないましょう。

図解:足を観察するポイント

足や爪のケア

図解:爪の切り方

爪の切り方

爪のカーブに沿ってではなく、できるだけ一直線に切るほうが、巻き爪を防ぐことができます。深爪せず、指の先端と同じ長さに切りましょう。 最後に、角のとがったところだけ、やすりで削ることをお勧めします。

厚くなってしまった爪は、爪切りできるのは難しいので、やすりを使いましょう。

※自分できることが難しい爪や、視力や手先の問題で自分で切ることが難しい場合は、皮膚科やフットケアサロンで切ってもらえるところがあります。また、糖尿病や、血液をサラサラにするための薬を服用している方は、医療者に相談してください。

自分にあった靴を選ぶ

自分の足に合った靴を履かないと、足の変形の進行や、痛みが生じることにより、かばって歩くことで、膝や足首への負担が大きくなります。 外反母趾や、偏平足の方は、靴屋さんで相談すると、足に合った靴を紹介してくれます。ぜひ、かかりつけ靴屋さんを持ちましょう。

正しく歩く

靴の履き方(靴紐タイプや、マジックベルトタイプの場合)

1. 靴ひもやマジックベルトを緩めてから、靴をはく

2. 靴のかかと側に足をずらして指先に余裕を持たせるように、かかとでトントンとする

3. 靴ひもやマジックベルトを締める

足のマッサージ

足先には、毛細血管や神経、リンパが集中しています。その部分を刺激することにより、全身の循環を促し、自律神経の活性化にもなります。爪切りや入浴後に、爪のつけの根を痛くない程度に軽く押さえるくらいのマッサージをお勧めします。