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過去の公開講座

第54回 公開講座(2月18日開催)報告
「メタボリックシンドロームの予防と改善」

講師 : 東急病院 理学療法士 芝田 智之

平成21年2月18日公開講座「メタボリックシンドロームの予防と改善」が開催されました。メタボリックシンドロームの知識を高めるとともに、一人でも行える運動について勉強しました。

1.メタボリックシンドロームの概念

虚血性心疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患はそれぞれの病気が別々に進行するのではなく、おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きくかかわるものであることがわかってきました。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことです。

2.日本の診断基準

判定 腹囲と他の2つ
腹囲 ≧85cm(男性)  ≧90cm(女性)
内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)
トリグリセリド(中性脂肪)mg/dl ≧150
<40           *いずれか、または両方
HDLコレステロール mg/dl
血圧(mmHg) ≧130/85      *いずれか、または両方
空腹時血糖(mg/dl) ≧110

3.運動について

総代謝の内訳(カロリー消費)

運動は有酸素運動と無酸素運動に分ける事ができます。有酸素運動とは「持久力をつける」運動を指し、無酸素運動は「筋の断面積を増加」する運動と考えられます。従来の減量は食事制限と有酸素運動が一般的でした。しかし、1日のエネルギー消費量の7割が基礎代謝で消費され、7割のうち約40%が筋による消費と考えると、痩せると同時に筋肉の量も重要と言えます。

4.一人で行える運動

<有酸素運動>

1日に10000歩を目標に歩きましょう。その中で、速歩を1週間で60分行ないましょう。運動強度は(1)ちょっと息が切れるが、会話はできる程度、(2)かるく汗ばんでくる位が適当です。また、「楽」と感じる強度より開始し、徐々に「ややきつい」と感じる程度まで上げていきます。

<無酸素運動>

一人で行える無酸素運動」を参照してください。関節痛や筋肉痛がある際は無理に行なわず、できる範囲内で行なうようにしてください。回数は各運動10回程度、1日2回~3回実施します。

5.運動の頻度

運動効果は3日後より低下し始め、1週間後には消失するといわれていますので、効果を持続するためにも少なくとも有酸素運動と無酸素運動を組み合わせ週3回程度の運動を継続するようにしましょう。

一人で行える無酸素運動

図解:一人で行える無酸素運動1

お尻を上げ(大殿筋と大腿部周囲筋群)

図解:一人で行える無酸素運動2

横向きでの脚上げ(小・中殿筋)

図解:一人で行える無酸素運動3

おへそを覗き込む(腹筋)

図解:一人で行える無酸素運動4

仰向けでの脚上げ(大腿四頭筋・腸腰筋)

図解:一人で行える無酸素運動5

かかと上げ(下腿三頭筋)

図解:一人で行える無酸素運動6

ゴムバンドを縦に伸ばす(三角筋・広背筋)

図解:一人で行える無酸素運動7

ムバンドを脚で踏み、腕を外に開く
(三角筋)

図解:一人で行える無酸素運動8

ゴムバンドを胸の前で伸ばす
(広背筋・僧帽筋)