ごあいさつ

本年6月29日に社長に就任しました堀江でございます。日ごろから、当社ならびに東急グループの事業活動にご理解を賜り、厚く御礼を申し上げます。

2023年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策と社会経済活動の両立が進み、企業収益に持ち直しの動きが見られましたが、ロシア・ウクライナ情勢が長期化するなか、地政学的リスクの顕在化やエネルギー・原材料価格の高騰、欧米各国における急速な金融引締め等、未だ先行き不透明な状況が続いており、これらへの対処も重要な経営課題のひとつであります。

当社においては、2021年度より『変革』を基本方針とする中期3か年経営計画に基づき、足元の事業環境変化への対応として、需要の拡大やニーズを的確に取り込むことで収益の復元、損益分岐点の改善を目指した事業構造改革に取り組みつつ、ポストコロナを見据えた施策も講じました。本年度は現行の中期経営計画最終年度となりますが、事業構造改革やお客さまに支持されるサービスの深化など、リスクに適切に対処しつつ、さらなる成長に向けて挑戦してまいります。

現在、次期中期経営計画を策定中ですが、コロナ禍対策や大型投資により増加した負債を抑制しつつ、成長戦略を実行に移します。「住みたくなる、訪れたくなる、働きたくなる魅力ある沿線の創出」、「お客さま目線でのサービス向上」、「クリエイティビティ(創造性)の発揮」の3つに注力しながら、東急グループスローガンである「美しい時代」に向けて、さらに力強く歩みを進めたいと考えております。 また、当社は、2022年9月に創立100周年を迎えました。これまでの100年も、豊かな生活環境の創造や社会との調和を大切にしてまいりました。今後も変わることなく、姿勢を後進にも受け継ぎ、脱炭素・循環型社会に向けた「環境と調和するまち」を実現します。皆さまが求める「楽しさ」「豊かさ」「美しさ」を提供することで誰もが安心して住み続けられるまちづくり、「美しい生活環境の創造」を目指してまいります。

当社は、引き続き、東急グループの代表企業として、様々な事業フィールドを有するグループ会社間の連携強化によって新たな付加価値の創出を担うとともに、「安全」をすべての事業の根幹とし、企業の社会的責任を果たしてまいります。「東急」がすべてのステークホルダーの皆さまから愛され、信頼されるブランドとなるよう尽力する所存です。

今後とも当社ならびに東急グループの事業活動にご愛顧とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
(2023年6月)