快適な鉄道利用環境

鉄道ネットワークの拡充

東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転


相互直通運転を行う各社の車両

2013年3月からの相互直通運転により、みなとみらい線元町・中華街から横浜、渋谷を経由して、東京メトロ副都心線、東武東上線、西武有楽町線・池袋線までがひとつの路線として結ばれ、所要時分が短縮するなどさらに便利にご利用いただけるようになりました。

東横線内では、ラッシュピーク時間帯は、上り(横浜~渋谷間)の所要時分が約2分短縮、さらに沿線内から新宿・池袋方面へ乗り換えることなくつながることで都心へのアクセスが大幅に向上しました。

相鉄・東急直通線

日吉駅~JR東海道貨物線の横浜羽沢駅付近の間に約10kmの連絡線(相鉄・東急直通線)を新設する計画が進んでいます。
この連絡線は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)が施設を整備・保有し、相模鉄道と当社が使用して営業します。上記連絡線に加え、鉄道・運輸機構と相模鉄道が別途整備を進めている連絡線(相鉄・JR直通線)の一部を活用することにより、相鉄線と東急線との相互直通運転を行います。この連絡線の整備により、神奈川県央部や横浜市西部と東京都心部が直結され、首都圏の広域的な鉄道ネットワークが形成されるとともに、東急線から新幹線(新横浜駅)へのアクセスも向上します。また、鉄道ネットワークの充実により、地域間の連携と活性化も図られ、各地域のさらなる発展に寄与します。
開業は2022年度下期の予定で、朝ラッシュ時の運転本数は1時間あたり10~14本程度を予定しています。これにより、区間内では、朝ラッシュ時の所要時分が短縮され、乗換回数が減少するなど、より快適に目的地に行くことが可能となります。

相鉄・東急直通線 新横浜駅(仮称)完成予想図
相鉄・東急直通線 新横浜駅(仮称)完成予想図

混雑緩和のために

田園都市線での準急列車の運転

田園都市線では、列車ごとの混雑を平準化するため、2007年4月、平日の朝8時台渋谷駅に到着する上り急行を、二子玉川~渋谷間では各駅に停車する準急に変更しました。その後も随時準急の運行時間帯を拡大しています。
2014年6月には平日朝の上りのみだった準急を、新たに平日朝の下りや日中、土休日の日中にも設定しました。

オフピーク乗車、分散乗車の促進

オフピーク・分散乗車促進ポスター
オフピーク・分散乗車促進ポスター

朝ラッシュ時の混雑時間や混雑車両の集中の軽減のため、オフピーク乗車や分散乗車のお願いを、ポスターなどで行っています。

早起き応援ポイントサービス

オフピーク乗車を促進するため、「早起き応援ポイントサービス」を実施しています。事前にご登録いただいたお客さまが、東急線の各駅(菊名駅JR連絡口改札、世田谷線の各駅、恩田駅、こどもの国駅を除く)から「早起き設定時刻」までにPASMO・Suica(モバイルSuicaを含む)で自動改札機にタッチして入場すると、TOKYU POINTを獲得できるもので、混雑のピーク時間帯の分散に貢献しています。

人にやさしい鉄道へ

駅施設でのバリアフリー化を推進

触知案内板
触知案内板
内方線付き点状ブロック
内方線付き点状ブロック

段差の解消が必要とされた97駅全駅で、バリアフリールートの整備を完了しています。さらなるシームレス化を進めるため、用賀駅などでエスカレーターの新設工事に着手するほか、菊名駅などでは、複数のバリアフリールートを確保するため、エレベーターを増設します。

構造が複雑な駅では、施設の場所や現在地を点字でご案内する触知案内板を設置しており、一部、音声案内付きのものもあります。全ての自動券売機と、点状ブロックで誘導している自動改札機に点字表示をしているほか、点字運賃表も全駅に備えています。また、ホーム上では、どちらがホームの内側か分かるように、点状ブロックの内側に凸型の線(内方線)のある、内方線付き点状ブロック(ホーム縁端警告ブロック)を敷設しています。東急線では、こどもの国線の一部とホームドア設置済みの駅を除く全ての駅へ設置しています。

駅構内トイレ ウォシュレット導入

オストメイト対応多機能トイレ
ウォシュレット(渋谷ちかみちラウンジ)

駅のトイレを快適にお使いいただくため、ウォシュレット®の整備を進めています。2015年度までに12駅の整備を行いました。2016年度は代官山駅、学芸大学駅、武蔵小杉駅をはじめとして約40駅で整備を進めます。

多機能トイレは、清潔で広く、車いすのお客さまにも安心してご利用いただけます。また、ベビーベッドを設置していますので、お子さま連れのお客さまにも便利です。東急線の多機能トイレは全てオストメイト(人工的な排泄機能を持つ方)に対応しています。

※「ウォシュレット」はTOTOの登録商標です。

バリアフリー車両の導入

全ての編成に車いすスペースを設けているほか、5000系(東横線・目黒線・田園都市線)、6000系(大井町線急行)、7000系(池上線・東急多摩川線)では、床面の高さを下げ、ホームとの段差を小さくしています。2007年度以降に導入した新造車両では、車いすスペースに高低2段の手すりを設置しています。7000系では、車両の両端に3人がけのクロスシートを採用して、ベビーカーなどを利用されるお客さまのためのスペースを設けています。


床面とホームの段差を小さくした車両


車いすスペース


3人がけクロスシート

ベビーカーマークの掲示


ベビーカーマーク

2014年3月、国土交通省を中心とした協議会において、ベビーカーを利用やすい環境をつくるための取り組みの一環として、「ベビーカーマーク」が決定されたことを受け、当社では、車両に設けた車いすスペースにベビーカーマークの掲示を行いました。引き続き、子育てしやすい環境をつくるため、あらゆるお客さまに安全で安心してご利用いただける設備・サービスを提供していきます。

サービスと安全をつくる意識向上と技術伝承

サービス介助士


資格取得者の名札

お身体の不自由なお客さまやご高齢のお客さまなど、全てのお客さまに安心してご利用いただける鉄道を目指し、サービス介助士の資格取得を推進し、歩行の介助や車いす操作などのスムーズなお手伝いを心掛けています。

鉄道技術アカデミー


鉄道技術アカデミーの様子

鉄道事業の電気部門、工務部門、車両部門から選抜された技術員を対象に、2011年度より「鉄道技術アカデミー」を定期的に開講しています。鉄道技術アカデミーは、それぞれの専門分野外の技術・知識や制度はもちろん、運転法規などの法令や制度、他社事例など多岐にわたる分野を学び、部門を超えた視野を身に付け、横断的な取り組みを起こせる人材を育成するために設立されました。

技能競技会・技術競技会・コンクール


車両部門の技能競技会

技術部門では、設備の更新に伴う機器の性能向上により、部品などの故障や劣化による取り替えが少なくなってきている現状をふまえ、組織の技術力強化やベテランから若手への技術伝承、従業員のモチベーション向上などを目的に、競技会や技能講習会を定期的に実施しています。また、運転部門では、車掌の技能コンクールを、駅部門では接客選手権を実施しています。

AEDの設置

AED

世田谷線の一部を除く全ての駅にAEDを設置しています(世田谷線は三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅のみ設置)。AEDは、心臓が不規則にけいれんし、血液を送り出せなくなる「心室細動」が起きた場合に、電気ショックを与え、心臓のリズムを正常に戻すための機器です。非常時には、どなたでもご利用いただけます。

「東急線アプリ」

東急線の運行情報、各駅の時刻表や列車在線位置、また、運休や遅延などの運転支障が生じた際に便利な迂回ルート検索サービスなど東急線に関するさまざまな情報やサービスを発信するスマートフォン向けアプリケーション「東急線アプリ」をご提供しています。迂回ルート検索機能や、駅構内の混雑状況をあらかじめ確認できる「駅構内カメラ画像配信"駅視-vision(エキシビジョン)"」は、鉄道会社として初めて導入しました。

駅視-vision(エキシビジョン)


「駅視-vision」画面

2016年3月から、改札入場規制など駅構内の様子をよりタイムリーに見られる駅構内カメラの画像を、「東急アプリ」で配信しています。大幅な遅延が生じた際など、駅まで出向かなくても、スマートフォンなどで駅の混雑状況を視覚的に確認でき、迂回ルートの選択などにお役立ていただけます。

駅間time


「駅間time」検索結果画面

2016年8月から、路線と出発駅・到着駅を指定して検索すると、直近の列車の目的地までの所要時間実績を表示するサービス「駅間time」を開始しました。このサービスによって、悪天候やトラブル、不慮の事故による列車遅延の際も直近の列車の所要時間実績を確認でき、迂回経路の検討など、お客さまの行動や判断の目安としてお役立ていただけます。

運行情報の発信

15分以上の遅れが発生した場合、当社ホームページ、「東急線運行情報メール」「お知らせモニター」などで最新の運行情報を発信しています。



運行情報メールの画面

東急線運行情報メール

携帯電話・スマートフォン向けWEBサービス「TOKYUモバイル」が提供するサービスで、ご登録いただいた方に運行情報をメールでお知らせします。


たまプラーザ駅のお知らせモニター

お知らせモニター

東急線各駅および世田谷線の一部の駅改札付近などに設置した大型ディスプレーで、支障区間や原因、振替輸送情報などを、迅速に分かりやすくご案内しています。

駅ナンバリングの導入

より分かりやすい案内を目指し、各種案内サイン、路線図、運賃表などに駅ナンバリングを導入し、路線カラーで表示しています。


駅名標


駅ナンバリング

TOKYU Wi-Fi スポット

東急線では、ホーム・コンコースで公衆無線LAN(Wi-Fi)サービス対応を順次進め、2013 年8 月にこどもの国線を除く全駅で、主要携帯電話会社3社を含む各通信事業者のWi-Fiサービスをご利用いただけるようになりました。
2013年12月には、高速インターネット通信が可能なWiMAXサービスも、こどもの国線を除く東急線全線でご利用いただけるようになりました。さらに、一部のトンネル内でも通信事業社各社の携帯電波が届くように、設備の増強・整備を進めています。

お忘れ物検索システム

東急線の駅係員がお忘れ物をお預かりした際に、お忘れ物の特徴などのデータをシステムに登録することにより、各駅の係員がお忘れ物の情報をリアルタイムに検索できる「お忘れ物検索システム」を導入し、お客さまのお忘れ物をスピーディーにお探ししています。

駐輪場の整備

東急線の駅付近や高架下など、東急線31駅に駐輪場を整備しています。駅の利便性を高めるとともに放置自転車を減らし、駅周辺環境の整備に努めています。有人駐輪場では、子どもや地域住民の方を犯罪被害から守るため、万が一の際は子どもが助けを求めることができる「こども110番の家」(神奈川県)、「こどもSOSの家」(大田区)、「こどもをまもろう110番」(世田谷区)の活動にも参加しています。
また、二子玉川駅と新丸子駅の駐輪場では、サイクルシェアサービス(自転車共同利用)を行っています。このサービスは、駐輪場が所有する自転車を複数のお客さまで共同利用するレンタサイクルシステムで、お客さまは自転車の所有やメンテナンス、駅駐輪場の確保などが不要になります。
駐輪場とサイクルシェアのホームページを開設し、詳しい利用方法などをご案内しています。

サイクルシェアの仕組み(イメージ)
サイクルシェアの仕組み(イメージ)

渋谷駅の取り組み

渋谷駅をより快適に便利にご利用いただけるよう、さまざまな取り組みを行っています。

駅の安全対策

ホームドアの設置

ホームドア
ホームドア

ホームからの転落事故防止策として、ホームドアの設置を進めています。従来の設置計画を大幅に加速し、2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全64駅に設置します。
2015年度、新たに東横線新丸子駅や田園都市線宮前平駅などの5駅でホームドアの利用を開始しました。これにより、接触事故や不慮の事故などの輸送障害による運転支障時分(年間累計)が対前年で約25%低下し、約38時間から約28時間半となり、安定した鉄道運行に大きな効果を発揮しました。2016年度も、東横線では自由が丘駅、日吉駅、菊名駅(上りホーム)、田園都市線では二子玉川駅、大井町線では中延駅など、12駅の工事に着手し、ホーム上での事故の未然防止に努めていきます。
なお、目黒線ではホームドアを、池上線、東急多摩川線ではセンサー付きホーム柵を、全駅に設置済みです。

ホーム安全柵

ホーム安全柵
ホーム安全柵

ホームドアが整備されるまでの間、早期に実現可能な転落抑止策として、東横線、田園都市線、大井町線にホーム安全柵を設置しています。

転落防止ゴムと転落報知器

ホーム側面に取り付けた転落防止ゴム
ホーム側面に取り付けた転落防止ゴム

お客さまが足を踏み外して列車とホームとの隙間に転落しないように、ホームの側面に隙間を狭めるためのくし型状のゴム(転落防止ゴム)の設置を順次進めています。また、ホームの下には転落報知器を設置しています。万が一お客さまがホームから転落した際などには、センサーが作動して駅係員や乗務員に転落を知らせます。

非常停止ボタン

非常停止ボタン案内看板
非常停止ボタンと案内看板

線路転落による人身事故を防ぐため、世田谷線および、全駅にホームドアが設置されている目黒線を除く81駅のホームに、非常停止ボタンを設置しています。ボタンを押すと、付近の列車は緊急通報を受信し、運転士のブレーキ操作により緊急停止します。

防犯ボタン・インターホン

インターホン
インターホンならびに案内看板

防犯ボタン
防犯ボタン

駅構内で不審物や不審者を発見したときや、トラブル発生時、また、お身体の具合が悪くなったときなど、駅係員・警備員のお手伝いが必要となった際に通報いただける、防犯ボタンやインターホンをホーム上やトイレに設置しています(列車は止まりません)。

駅構内の防犯体制

駅の警備
駅構内の警備

防犯カメラ
防犯カメラ

防犯カメラ

駅構内の状況確認や犯罪抑止を目的として、ホーム、改札口、券売機、定期券うりばなどに防犯カメラを設置しています。2016年3月末現在で、2,891台を設置済みです。

駅係員、警備員の巡回

日頃から、定期的に駅係員および警備員が駅構内を巡回し、不審物、施設の不備などお客さまに危険が及ぶ箇所がないか、確認、警備を実施しています。また、お客さまの流れの変化などに対応し、警備体制の見直しも行っています。

地下駅の火災対策


通路を増やして避難経路を確保した三軒茶屋駅

国土交通省の基準に基づいて、2通路以上の避難通路の確保や、火災時におけるホーム階の排煙のための非常電源設備の設置などの対策を、全ての地下駅で実施済みです。

停電対策


停電時に稼働する、駅の非常用発電機

列車運行に必要な電力は、沿線に設置した複数の変電所から供給しており、一部の変電所が停電しても列車の運行は確保できます。また、全ての電力供給がストップし、駅間で列車が停止する状況になった場合でも、車両に搭載したバッテリーにより車内の非常照明や放送設備などは正常に機能します。
地下駅では停電に備えて非常用発電機を設置しており、トンネル内を含めた非常照明や駅放送設備など、防災上必要な機能が確保されています。

車内の安全対策

車内防犯カメラ

テロ行為などの未然防止、吊革盗難など車内における犯罪行為の発生を考慮し、2016年4月、池上線・東急多摩川線の1編成に、車内防犯カメラを設置しました。今後、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、当社が保有する全車両への設置を進めていきます。


車内防犯カメラ 設置の一例


防犯カメラ設置 車内ステッカー

車内非常通報ボタン

車内非常通報ボタン
車内非常通報ボタン

具合の悪いお客さまや車内の異常を乗務員に知らせる装置で、車両連結部付近や窓の横、車いすスペースに設置しています(位置は車両により異なります)。

※東横線・田園都市線の5000系と大井町線の6000系、目黒線、池上線、東急多摩川線、世田谷線、こどもの国線では乗務員と通話することができます。

緊急ブレーキ装置

緊急ブレーキ装置
緊急ブレーキ装置

運転士の体調が急変したときに安全を確保するため、ハンドルから手が離れると自動的に非常ブレーキがかかる装置を全車両に搭載しています。

踏切の安全対策

非常ボタン

非常ボタン
非常ボタン

軌道線も含めて東急線の全ての踏切に設置しています。非常の場合にこのボタンを押すと、接近する列車の運転士に異常を知らせます。

障害物検知装置

障害物検知装置は、踏切で立ち往生している自動車などの障害物をレーザ光などによって検知し、接近する列車の運転士に異常を知らせる装置です。東横線、目黒線、大井町線では、自動車の通行が可能な全踏切への設置が完了しています。池上線、東急多摩川線、こどもの国線でも、順次、設置を進めています(田園都市線には踏切がありません)。なお、2013年度より、踏切全体を検知範囲とすることが可能な三次元レーザレーダ式装置の導入を進めています。

三次元レーザレーダ式障害物検知装置
三次元レーザレーダ式障害物検知装置

レーザ光による障害物検知のイメージ
レーザ光による障害物検知のイメージ

さらに安全な踏切を目指して

踏切事故が多かった踏切では、見通しを良くするため自治体に樹木の伐採を依頼したほか、車のドライバーから見えやすいオーバーハング型警報灯と両面型警報灯を設置するなど、さらなる視認性の向上施策を実施しています。

見通しのよくなった踏切
見通しのよくなった踏切

オーバーハング型警報灯
オーバーハング型警報灯

両面型警報灯
両面型警報灯