快適な鉄道利用環境

鉄道ネットワークの拡充

東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転


相互直通運転を行う各社の車両

2013年3月からの相互直通運転により、みなとみらい線元町・中華街駅から横浜駅、渋谷駅を経由して、東京メトロ副都心線、東武東上線、西武有楽町線・池袋線までがひとつの路線として結ばれ、所要時分が短縮するなどさらに便利にご利用いただけるようになりました。

これにより東横線内では、ラッシュピーク時間帯は、上り(横浜駅~渋谷駅間)の所要時分が約2分短縮、さらに沿線内から新宿・池袋方面へ乗り換えることなくつながることで都心へのアクセスが大幅に向上しました。

また、2017年3月からは、西武秩父方面へ全席指定(有料)でゆったり快適にご利用いただける「S-TRAIN」の運行も開始しました。

相鉄・東急直通線

日吉駅~JR東海道貨物線の横浜羽沢駅付近の間に約10kmの連絡線(相鉄・東急直通線)を新設する計画が進んでいます。
この連絡線は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)が施設を整備・保有し、相模鉄道と当社が使用して営業します。上記連絡線に加え、鉄道・運輸機構と相模鉄道が別途整備を進めている連絡線(相鉄・JR直通線)の一部を活用することにより、相鉄線と東急線との相互直通運転を行います。これらの連絡線の整備により、神奈川県央部や横浜市西部と東京都心部が直結され、首都圏の広域的な鉄道ネットワークが形成されるとともに、東急線から新幹線(新横浜駅)へのアクセスも向上します。また、鉄道ネットワークの拡充により、地域間の連携と活性化も図られ、各地域のさらなる発展に寄与します。
開業は2022年度下期の予定で、これにより、所要時分が短縮され、乗換回数が減少するなど、より快適に目的地に行くことが可能となります。

相鉄・東急直通線 新横浜駅(仮称)完成予想図
相鉄・東急直通線 新横浜駅(仮称)完成予想図

混雑低減の取り組み

大井町線での混雑緩和施策


大井町線6020系

大井町線では急行運転を実施し、利便性が向上した一方、混雑率が上昇していることを受けて、2017年11月から2018年2月にかけて急行車両を6両編成から7両編成に順次変更し、併せて2018年3月のダイヤ改正時に急行列車の増発を行うことで輸送力を増強し、朝のピーク時間帯の混雑率を低減しました。

オフピーク乗車、分散乗車の促進

オフピーク・分散乗車促進ポスター
オフピーク・分散乗車促進ポスター

朝ラッシュ時の混雑時間や混雑車両の集中の軽減のため、オフピーク乗車や分散乗車のお願いを、ポスターなどで行っています。
下記ホームページでは、東横線、目黒線、田園都市線の列車ごとの混雑状況(朝ラッシュ時間帯・上り)がご覧いただけます。

安心で快適な鉄道へ

バリアフリーの強化

段差の解消が必要とされていた97駅全駅で、バリアフリールートの整備を完了しています。
全てのお客さまが利用しやすい鉄道を目指し、東横線・田園都市線渋谷駅の出入口14番や出入口6番におけるエレベーターの整備、田園都市線三軒茶屋駅、桜新町駅でのエレベーターの増設工事など、さらなるバリアフリー強化を積極的に進めています。

駅施設でのバリアフリー化を推進

触知案内板
触知案内板
内方線付き点状ブロック
内方線付き点状ブロック

全駅での点字運賃表の設置や、自動券売機および、点状ブロックで誘導している自動改札機で点字表示をしているほか、構造が複雑な駅では、構内の施設の場所や現在地を点字でご案内する触知案内板を設置しています(一部音声案内付き)。

また、ホーム上では、どちらがホームの内側か分かるように、内側に凸型の線(内方線)のある内方線付き点状ブロック(ホーム縁端警告ブロック)を、こどもの国線の一部とホームドア設置済みの駅を除く全ての駅へ敷設しています。

駅構内トイレ ウォシュレット®導入

オストメイト対応多機能トイレ
ウォシュレット®(渋谷ちかみちラウンジ)

駅のトイレを快適にお使いいただくため、ウォシュレット®の導入を進めており、2017年度までに75駅での設置が完了しました。2018年度は宮前平駅、市が尾駅をはじめとした約6駅で整備を予定しています。

また、多機能トイレは、全てオストメイト(人工的な排泄機能を持つ方)に対応し、お子さま連れのお客さまのためにベビーベッドを設置しています。

※「ウォシュレット」はTOTOの登録商標です。

バリアフリー車両の導入

全ての編成に車いすスペースを設けているほか、1999年度以降の新造車両では、床面の高さを下げ、ホームとの段差を小さくしています。2007年度以降の新造車両には、車いすスペースに高低2段の手すりを導入し、7000系では、車両の両端に3人がけのクロスシートを採用して、ベビーカーなどを利用されるお客さまのためのスペースを設けています。また、2016年度以降の新造車両では全ての車両にフリースペースを設けています。


車いすスペース


3人がけクロスシート

ベビーカーマークの掲示


ベビーカーマーク

2014年3月、国土交通省を中心とした協議会において、ベビーカーを利用しやすい環境をつくるための取り組みの一環として、「ベビーカーマーク」が制定されたことを受け、当社では、車両に設けた車いすスペースおよびフリースペースにベビーカーマークの掲示を行いました。引き続き、子育てしやすい環境をつくるため、あらゆるお客さまに安全で安心してご利用いただける設備・サービスを提供していきます。

安全とサービスをつくる意識向上と技術伝承

サービス介助士


資格取得者の名札

お年寄りやお身体の不自由なお客さまなど、どなたでも安心して東急線をご利用いただけるよう、歩行の介助や車いす操作など、ケアされる方と同じ目線に立ち、お手伝いができる「サービス介助士」の資格取得者を駅に配置しています。

鉄道技術アカデミー


鉄道技術アカデミーの様子

鉄道事業の電気部門、工務部門、車両部門から選抜された技術員を対象に、2011年度より「鉄道技術アカデミー」を定期的に開講しています。鉄道技術アカデミーは、それぞれの専門分野外の技術・知識や制度はもちろん、運転法規などの法令や制度、他社事例など多岐にわたる分野を学び、部門を超えた視野を身に付け、横断的な取り組みを起こせる人材を育成するために設立されました。

競技会・講習会


車両部門の技能競技会

技術部門では、設備の更新に伴う機器の性能向上により、部品などの故障や劣化による取り替えが少なくなってきている現状を踏まえ、組織の技術力強化やベテランから若手への技術伝承、従業員のモチベーション向上などを目的に、競技会や講習会を定期的に実施しています。

AEDの設置

AED

世田谷線の一部を除く全ての駅にAEDを設置しています(世田谷線は三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅のみ設置)。

「東急線アプリ」

東急線の運行情報、各駅の時刻表や列車走行位置、また、運休や遅延などの運転支障が生じた際に便利な迂回ルート検索サービスなど、東急線に関するさまざまな情報やサービスを発信するスマートフォン向けアプリケーション「東急線アプリ」をご提供しています。

駅視-vision(エキシビジョン)


「駅視-vision」画面

駅構内の様子を配信するサービス「駅視-vision(エキシビジョン)」を鉄道会社として初めて導入しました。駅の混雑状況などを、視覚的に、かつタイムリーにご確認いただくことで、乗車の見合わせや迂回ルートの選択など、行動判断の一助としていただき、負担感の軽減や、東急線のさらなる安全性向上を図ります。2018年9月末現在、東急線84駅に展開していますが、対象駅を順次広げ、2018年度中に東急線全駅(こどもの国線、世田谷線を除く)に拡大する予定です。

駅間time


「駅間time」検索結果画面

「駅間time」は、路線と出発駅・到着駅を指定して検索すると、直近の列車の所要時間実績を表示するサービスです。このサービスによって、悪天候やトラブル、不慮の事故による列車遅延の際も目的地までの所要時間実績を確認することができます。

運行情報の発信

15分以上の遅れが発生した場合、当社ホームページや、「東急線運行情報メール」「お知らせモニター」などで最新の運行情報を発信しています。



運行情報メールの画面

東急線運行情報メール

携帯電話・スマートフォン向けのサービスで、ご登録いただいたお客さまに運行情報をメールでお知らせします。


たまプラーザ駅のお知らせモニター

お知らせモニター

東急線各駅(世田谷線の一部の駅を除く)改札付近などに設置した大型ディスプレーで、支障区間や原因、振替輸送情報などを、迅速に分かりやすくご案内しています。

駅ナンバリングの導入

より分かりやすい案内を目指し、各種案内サイン、路線図、運賃表などに駅ナンバリングを導入し、路線カラーで表示しています。


駅名標


駅ナンバリング

TOKYU Wi-Fi スポット

東急線では、ホーム・コンコースで公衆無線LAN(Wi-Fi)サービス対応を順次進め、2013 年8 月にこどもの国線を除く全駅で、主要携帯電話会社3社を含む各通信事業者のWi-Fiサービスがご利用可能になりました。
2013年12月には、高速インターネット通信が可能なWiMAXサービスも、こどもの国線を除く東急線全線で開始しました。現在では、一部のトンネル内でも通信事業社各社の携帯電波が届くよう、設備の増強・整備を進めています。

お忘れ物検索システム

東急線の駅係員がお忘れ物をお預かりした際に、お忘れ物の特徴などのデータをシステムに登録することにより、各駅の係員がお忘れ物の情報をリアルタイムに検索できる「お忘れ物検索システム」を導入し、お客さまのお忘れ物をスピーディーにお探ししています。

駐輪場の整備

東急線の駅付近や高架下などに駐輪場を整備しています。駅の利便性を高めるとともに放置自転車を減らし、駅周辺環境の整備に努めています。
詳細は下記ホームページをご覧ください。

渋谷駅の取り組み

渋谷駅をより快適に便利にご利用いただけるよう、さまざまな取り組みを行っています。

ホーム・駅での安全対策

全駅ホームドア・センサー付固定式ホーム柵設置

ホームからの転落事故や列車との接触事故防止策として、ホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置を進めています。

ホームドア

ホームドア
ホームドア

従来の設置計画を大幅に加速し、2019年度を目標に東横線·田園都市線·大井町線の全64駅に設置します(目黒線は全13駅設置済み)。2017年度は東横線自由が丘駅·綱島駅·妙蓮寺駅、田園都市線三軒茶屋駅 ·二子玉川駅·溝の口駅·市が尾駅、大井町線荏原町駅など、3路線合計13駅でホームドアの運用を開始しました。2018年度には田園都市線渋谷駅·桜新町駅·たまプラーザ駅·長津田駅、大井町線自由が丘駅·二子玉川駅など計12駅で運用を開始する予定です。

センサー付固定式ホーム柵

ホームドア
センサー付固定式ホーム柵

池上線・東急多摩川線では、全22駅にセンサー付固定式ホーム柵の設置を完了しています。

転落防止ゴムと転落報知器

ホーム側面に取り付けた転落防止ゴム
転落防止ゴム

お客さまが足を踏み外して列車とホームとの隙間に転落しないように、ホームの側面に隙間を狭めるための転落防止ゴム(くし型状のゴム)の設置を順次進めています。また、ホームの下には転落報知器を設置しており、万が一お客さまがホームから転落した際などには、センサーが作動して駅係員や乗務員に転落を知らせます。

非常停止ボタン

非常停止ボタン案内看板
非常停止ボタンと案内看板

事故を防ぐため、東急線81駅のホームに、「非常停止ボタン」を設置しています(世田谷線および全駅にホームドアが設置されている目黒線を除く)。ボタン操作で、付近の列車は緊急通報を受信し、運転士のブレーキ操作により緊急停止します。

防犯ボタン・インターホン

インターホン
インターホンと案内看板

防犯ボタン
防犯ボタン

駅構内で不審物や不審者を発見したときや、トラブル発生時、また、お身体の具合が悪くなったときなど、駅係員・警備員のお手伝いが必要となった際に通報いただける、防犯ボタンやインターホンをホーム上やトイレに設置しています(列車は止まりません)。

駅構内の防犯カメラ

防犯カメラ
防犯カメラ

駅構内の状況確認や犯罪抑止を目的として、ホーム、改札口、券売機、定期券うりばなどに防犯カメラを設置しています。

駅係員、警備員の巡回

駅構内の警備
駅構内の警備

日頃から、定期的に駅係員および警備員が駅構内を巡回し、不審物、施設の不備などお客さまに危険が及ぶ箇所がないか、確認、警備を実施しています。また、お客さまの流れの変化などに対応し、警備体制の見直しも行っています。

地下駅の火災対策


大きく分かりやすくなった避難通路表示
(非常口のご案内)

国土交通省の基準に基づいて、2通路以上の避難通路の確保や、火災時におけるホーム階の排煙のための非常電源設備の設置などの対策を、全ての地下駅で実施済みです。

停電対策


停電時に稼働する、駅の非常用発電機

列車運行に必要な電力は、沿線に設置した複数の変電所から供給しており、一部の変電所が停電しても列車の運行は確保できます。また、全ての電力供給がストップし、駅間で列車が停止する状況になった場合でも、車両に搭載したバッテリーにより車内の非常照明や放送設備などは正常に機能します。
地下駅では停電に備えて非常用発電機を設置しており、トンネル内を含めた非常照明や駅放送設備など、防災上必要な機能が確保されています。

車両の安全対策

車内防犯カメラ


車内防犯カメラ 設置の一例

テロ行為などの未然防止、吊革盗難など車内における犯罪行為の発生を考慮し、車内防犯カメラの設置を進めています。2018年3月末時点で48編成(全180編成)に設置が完了しています。今後、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、当社が保有する全車両への設置を目指します。

車内非常通報ボタン

車内非常通報ボタン
車内非常通報ボタン

具合の悪いお客さまや車内の異常を乗務員に知らせる装置で、車両連結部付近や窓の横、車いすスペースに設置しています(位置は車両により異なります)。田園都市線の5000系と2020系、大井町線の6000系と6020系、東横線、目黒線、池上線、東急多摩川線、世田谷線、こどもの国線では乗務員と通話することができます。

緊急ブレーキ装置

運転士の体調が急変したときに安全を確保するため、ハンドルから手が離れると自動的に非常ブレーキがかかる装置を全車両に搭載しています。

踏切の安全対策

非常ボタン

非常ボタン
非常ボタン

軌道線も含めて東急線の全ての踏切に設置しています。非常の場合にこのボタンを押すと、接近する列車の運転士に異常を知らせます。

光線式、3D式障害物検知装置

障害物検知装置は、踏切で立ち往生している自動車などの障害物をレーザ光などによって検知し、接近する列車の運転士に異常を知らせる装置です。東横線、目黒線、大井町線では、自動車の通行が可能な全踏切への設置が完了し、池上線、東急多摩川線でも、順次設置を進めています(田園都市線には踏切がありません)。なお、2013年度より、踏切全体を検知範囲とすることが可能な3D式装置の導入を開始し、2017年度は18カ所で導入しました。2022年の全踏切での設置完了に向けて導入を進めています。

3D式障害物検知装置
3D式障害物検知装置

3D式障害物検知のイメージ
3D式障害物検知のイメージ

さらに安全な踏切を目指して

踏切事故が多かった踏切では、見通しを良くするため自治体に樹木の伐採を依頼したほか、車のドライバーから見えやすいオーバーハング型警報灯と両面型警報灯を設置するなど、さらなる視認性の向上施策を実施しています。

見通しの良くなった踏切
見通しの良くなった踏切

オーバーハング型警報灯
オーバーハング型警報灯

両面型警報灯
両面型警報灯