生まれ変わった二子玉川―二子玉川東地区再開発33年の歴史―

33年にわたるプロジェクトがついに結実

2015年の二子玉川ライズ第2期グランドオープンにより、33年にわたる大規模なまちづくりプロジェクトがついに完成しました。
二子玉川再開発事業の歴史は古く、1982年に「再開発を考える会」の発足によりスタートしました。この33年の間には、社会環境の大きな変化がありましたが、一貫して地域と共存するまちづくりを目指し、行政や地元の方々と検討・調整を重ねてきました。
二子玉川は「住みたい街」の上位にランクされてきましたが、これからは日本の成長を支えるクリエイティブな人たちや企業にとって、「働きたい街」となることで、この二子玉川が、当社が目標とする「住みたい街」「働きたい街」「訪れたい街」となることを確信しています。

水と緑と光あふれる二子玉川

新しい発見を、ここにしかないものを

「住みたい街」「働きたい街」「訪れたい街」として、多くの方々に愛される街を目指し、多彩な機能を備えた二子玉川ライズが、グランドオープンしました。
二子玉川駅前に展開する、二子玉川ライズ・ショッピングセンターと二子玉川ライズ・オフィス、そして玉川髙島屋S・Cとの懸け橋にもなる商業施設二子玉川ライズ・ドッグウッドプラザは、一足早い2011年に開業しており、すでに多くの方にご利用いただいています。
そうした施設に加えて2015年4月、二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケットがオープン。二子玉川ライズ全体を横断する全長約1kmの歩行者専用通路「リボンストリート」も開通し、駅から車道を通ることなく、二子玉川公園や多摩川の河川敷まで快適に散策ができるようになりました。
自然豊かなルーフガーデンを備えた二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケットは、心ときめくファッションやグルメ、暮らしに寄り添う日用雑貨からサービスまで、18の専門店が軒を連ねています。また、シネマコンプレックス「109シネマズ二子玉川」、フィットネスクラブ「アトリオドゥーエ二子玉川」、放送スタジオと多目的ホールの機能を併せ持つ「iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ」が誕生、新しい暮らしの機能を二子玉川の街に提供しています。
中央広場に隣接する、背の高いタワービルが二子玉川ライズ・タワーオフィスです。2〜27階に楽天の本社が入居。その上階にあたる28〜30階には、宴会場も備えた近隣地域初の本格ホテル「二子玉川 エクセルホテル東急」がオープンしました。そして、二子玉川公園の手前には、すでに街のランドマークとして定着した大型タワーマンション「タワー&レジデンス」があります。
多彩な施設をもった二子玉川ライズは、これまで以上にさまざまな目的を持った人々が訪れ、ゆっくりと時間を掛けて楽しんでいただけます。そして「住む」「働く」「訪れる」いずれの点からも素晴らしい魅力を発信する街として、多くの人々を魅了していきます。

都市から自然へ―生態系と共生する環境づくり


「新しい発見を、ここにしかないものを」

二子玉川東地区再開発では、「水と緑と光」を重要なコンセプトとしており、生態系と共生する環境づくりを実現しています。
街の中心を貫く歩行者専用通路「リボンストリート」は、都市から自然へと移り変わるストーリーを感じていただけるように、駅から二子玉川公園に向かうと、建造物の高さと密度が徐々に低くなり、樹木など緑が増えていくようにデザインされているのが特長です。

また、四季を感じられる「ルーフガーデン」では、単なる屋上緑化ではなく、「エコミュージアム」という、地域の豊かな自然を体感して学べる空間を設置。富士山や多摩川などの景色を楽しめる「青空デッキ」、多摩川の生態系を再現したビオトープ「めだかの池」、多摩川流域の芝生を模した「原っぱ広場」、近隣小学校の食育にも貢献する「菜園広場」と4つのエリアを備えています。
自然と融合した空間は新たなワークスタイルを目指す人々にとっても他にはない魅力です。都心部のオフィスとは違い、働きながら、自然を体感し、安らぎを感じることができる場は、新しい発想を生むクリエーティブ・ワークにふさわしい環境と言えるでしょう。オフィス選択の条件に、環境配慮や働く人にとっての快適さを重視する企業が増えている今、「日本一働きたい街」を目指すための、重要な取り組みです。

地元との協働による開発の歴史

時代の声を反映しながら、一歩一歩、理想の二子玉川へ

二子玉川東地区再開発の第一歩は、地元有志の方々を中心に、1982年に発足した「再開発を考える会」でした。
当時の二子玉川は、1969年に日本初の郊外型デパート玉川髙島屋S・Cの誕生により上質な商業地として注目を集めながらも、駅の東側には古い木造家屋が立ち並び、道路も狭く、災害対策や歩車分離など多くの課題を抱えていました。そこで、地域活動や持続可能なまちづくりに積極的な住民の方々を中心に、行政と手を携えながら再開発の計画・検討が進められ、1987年には「二子玉川東地区基本計画」が発表されました。
東急グループでも、早くから当社内に「二子玉川開発部」を設置し、地域の方々のまちづくりの思いを取り入れつつ、二子玉川全体の価値をどう高めていくかという視点で協力をしていきました。その後2005年には「二子玉川東地区市街地再開発組合」が設立され、当社と東急不動産が組合員および参加組合員として参画。再開発事業は本格的に動き出しました。
スタートから33年の間には、いわゆるバブル経済からその崩壊、長引く不景気とゆるやかな回復という経済の大きな変化がありました。さらには、環境問題への社会的関心も高まるなど、新しい課題も出ていました。二子玉川東地区の再開発計画は当初、商業施設やオフィスなどのスペースを大きく取っていましたが、「水と緑と光」をコンセプトに環境配慮を強く意識した計画への方向転換など、時代の要請を反映した修正が重ねられ、現在の姿へと進化を遂げました。

未来を見据えたまちづくり

二子玉川ライズ 3つの環境認証評価を取得

JHEP 認証で最高評価AAA


めだかの池

第2期事業では、2014年5月、JHEP認証で最高評価(AAA)を取得しました。第2期事業の開発は、低層棟上部への約6,000㎡に及ぶルーフガーデンの設置などにより、再開発事業施行の前後で、生物多様性の価値を大きく高めることが予想されており、周辺の豊かな自然環境と調和した計画である点が評価されました。
※JHEP認証:アメリカで開発された野生生物の生息地(ハビタット)の観点から、自然環境を定量的に評価する環境評価手法をもとに、日本生態系協会が改良を加えて構築したもの。生物多様性の取り組みを客観的に評価し、効果的な取り組みが普及することが目的。

LEED「まちづくり部門」世界初のゴールド認証
LEED「 新築ビル部門」ゴールド認証

水と緑と光の豊かな周辺環境と調和したまちづくりを目指した二子玉川ライズの開発においては、世界的な環境認証評価であるLEEDの取得にも取り組み、2015年11月、「まちづくり部門」において世界初のゴールド認証を取得しました。本認証では、二子玉川ライズが、多摩川や国分寺崖線に近接する自然豊かな環境に恵まれていることに加え、主に「安全で快適な歩行者空間(リボンストリート)を形成した、高密度でコンパクトな開発」、「さまざまな年代の人々が多様な目的で集う、複合機能都市の整備」、「生態系の保全」「道路等のインフラや建物におけるエネルギー資源の高効率化などの環境配慮」の取り組みにより評価を受けました。また、タワーオフィスにおいては、2015年8月、「新築ビル部門」でゴールド認証を取得しています。
※LEED(Leadership in Energy and Environmental Design):エネルギー効率にすぐれ、持続可能な建築物を普及することを目的とした、米国グリーンビルディング協会が所管する環境性能評価指標。

クリエイティブ・シティを目指して

コラボレーションのプラットフォーム「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」

二子玉川が「日本一働きたい街」となるために、人々の交流を通じて創造性あふれる発想を生み出すことを促し、知的創造による新しい価値の提供に取り組んでいます。
2010年8月、「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」は、日本が抱える多種多様な課題に正面から向き合いながら、人々が創造性を発揮できるクリエイティブ・シティを、二子玉川をモデル地区として整えようという企業などと共に設立されました。2016年8月1日現在、法人会員64社、個人会員7名、学術会員14名、研究会員2名、後援会員23団体が参加し、これまで産・官・学・民連携によるさまざまな研究・社会実験などを実践しつつ、イベントなどを通じて新たな都市のあり方を発信してきました。
2015年度からは活動の第2フェーズと位置づけ、アドバイザリーボード・メンバーである国内有数の有識者の意見を取り入れつつ、モデル地区二子玉川を中心に渋谷・自由が丘を結ぶエリア「プラチナ・トライアングル」をターゲットに活動をさらに活性化させています。


「クリエイティブ・シティ」の価値や、これからの社会における必要性を、広く世に問うことを目的としたシンポジウム『Creative City Summit』

オープンイノベーションのための共創の場「カタリストBA」

「カタリストBA」は、クリエイティブ・シティ・コンソーシアムの活動拠点として、オープンイノベーションのプロセスを支え、多様な主体を媒介する場として、2011年4月二子玉川ライズ・オフィス8階に生まれました。組織を超えて人と人が刺激し合い、さまざまなクリエーションをつなげています。